『ヒューマンセントリックインテリジェントソサエティ』ッ!(挨拶) の富士通が、携帯電話やPCのウェブカメラなどで撮影した顔の画像からリアルタイムで脈拍を計測する技術を開発しました。

富士通研究所の発表によると、計測方法は「血液中に含まれるヘモグロビンが緑色の光を吸収する特性に着目し、血流から生じると考えられる顔表面の輝度変化を捉え」ること。

利点は従来の脈拍計のように特別な器具を身に着けたり操作する必要がなく、また動きノイズなどを除去する仕組みによりカメラの前で静止する必要もないこと。

富士通では身近なスマートフォンやPCなどで自然にユーザーの健康状態を計測しヘルスケア系サービスに役立てるほか、遠隔見守りや、空港やイベント会場のゲートでのセキュリティ用途に応用が期待できるとしています。

脈拍検出の具体な方法は:

・ カメラで撮影した動画から、フレームごとに顔の色成分(RGB)それぞれの平均値を求める。
・ RGBの各色に共通するノイズを除去したのち、緑成分から輝度変化の波形を取り出す。
・ 緑成分の波形からピーク値を読みとり、脈拍数を割り出す。


発表によると、最短5秒の映像から脈拍を検出できるとされています。
(図は撮られっぱなし天国!的な動き区間除去のイメージ。企業でも「ログによるとキミは何時何分に外部サイトにアクセスしたあと妙に脈拍が上昇していたようだがどうしたのかね」などときめ細やかな心遣いが期待できそうです。)

富士通研究所ではこの技術を3月19日から岐阜で開催される電子情報通信学会 総合大会で発表するとともに、2013年度の実用化を目指すとのこと。富士通端末自慢のさりげない気配り技『ヒューマンセントリックエンジン』ッ!がますますパワーアップするとともに、アプリやウェブサイトのパーミッションに「ユーザーの脈拍」が加わって広告に応用されたり、ひそかに社会に溶け込んでいた脈拍のない何者かがセキュリティゲートで続々と発見されるかもしれません。