一方のティアックは言わずと知れた日本の老舗音響機器メーカーで、コンシューマ向けオーディオ機器から ESOTERIC ブランドのハイエンド音響機器、TASCAM ブランドの放送・制作・業務用音響機器、医療関連機器、IT関連では光学ドライブなど幅広い分野をカバーするメーカーです。年代によってはオープンリール式テープレコーダー、またはそれを模したカセットテープのほうを思い出す人もいるかもしれません。
両社の提携でギブソン側は、今後日本市場に本格的に投資と注力をしすること、「楽器から録音技術、AV機器まで展開し、世界最大のミュージックサウンドブランドになるというギブソンの目標」にティアックの製品群を加え、世界の音楽クリエイターに提供できるようになるなどのメリットをあげています。また、ティアックは日本企業が弱いマーケティングの面などでギブソンからのノウハウを得て改善していきたいとしています。
具体的にはギブソン、ティアックと、両社が出資しているオンキヨーを含めた3社で、重複分野での技術協力(ギブソン製品へのティアックの研究開発力活用など)と、物流、営業を統合して相互の製品販売促進、ギブソン製品のアジア市場への販路獲得などの相乗効果を生み出していく考えのようです。
下はギブソンのヘンリー・ジャスキヴィッツ会長兼 CEO とティアックの英 裕治社長の共同記者会見の模様。冒頭(と言っても開始6分ごろ)から、なんと両氏のギターセッションがはじまります。