人生における試練のひとつに「家具の組み立て」がありますが、未来の家具は小さな箱を買ってきて電源につなげば、あとは勝手に育って完成してくれるかもしれません。ベルギーのデザイナー兼エンジニア Carl de Smet が開発するのは、形状記憶樹脂を応用した自己組み立て家具 " Memories of the Future "。

続きに掲載した動画では、BBCによるデザイナーインタビューと工房での実演、小さな「パッケージ」が大きなアームチェアだった自分を思い出す様子が見られます。

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使われているのは、熱を加えることで形を変え、元の形状に戻ろうとする「スマート素材」、いわゆる形状記憶フォーム樹脂。ぐにゃぐにゃのように見えて、膨らんだあとは体重を預けられるほどの強度になります。現在はミニチュアモデルで実験中。

de Smet 氏は畳まれた家具素材そのものがパッケージになる仕組みや、伸縮と強度を両立した家具の構造などを研究中。さらに素材そのものに電熱繊維を組み込んで、スイッチを入れるとあとはひとりでに形を変えて完成したり、いちど完成したあとも使用者の好みに応じて家具の種類を変更したり、サイズやかたちを調節できる家具の開発も目指しています。

de Smet 氏はたびたびこの「未来の記憶」コンセプトを披露しており、最新の成果は4月9日からのミラノデザインウィーク2013で公開する予定。一刻も早く普及して、「イケア不和」「IKEA離婚」が減ることを祈るばかりです。