米国時間で23日の午後、米国の通信社 AP (Associated Press) のツイッターアカウントが何者かに乗っ取られ、嘘ニュースをツイートする事件がありました。画像は『ホワイトハウスで2度の爆発、オバマ大統領が負傷』の虚偽ツイート。






AP通信の Twitter アカウントは現在凍結中。APは公式Blog で、複数のAP関連アカウントを念のためサスペンドするとともに、Twitter と協力して問題を調査中であると声明を出しています。この事件についてのAP自身の報道記事はこちら

犯人については、ここ最近 CBS など米国メディアの Twitter や Facebook アカウントを乗っ取っていた自称「Syrian Electronic Army」 (SEA, シリア電子軍) なるグループがツイッターで犯行声明を出しています。

しかし SEAの「公式」ツイッターアカウントは削除されては現れておりどこまで信用できるか分からないこと、またグループとしてのSEAの実態も不明確なため、今回の@AP乗っ取りとの関連も含めて確認された事実ではありません。

一方、AP記者のMike Baker 氏のツイートなどによると、今回の乗っ取りは APの社内ネットワークを狙った巧妙な Phishing メールが関係者に届いてから1時間以内に発生したとされており、メール経由のフィッシングである可能性があります。

上の画像は @AP の嘘ニュースが流れた直後、ダウ・ジョーンズ平均株価が140ポイントほど下がったことを示すグラフ。ただし 14697 から 14554と1%程度でしかなく、また一瞬で回復しているため、そこまで多大な影響があったわけではありません。

(蛇足:不謹慎な余談としては、APのハック被害と嘘ツイートが判明したあと、そもそもAPがツイートしていない架空の嘘ニュースを捏造して非公式RTのふりをしてツイート、という悪ふざけが一部で発生していました。よくできたものほど不適切なので紹介するわけにもいきませんが、ツイッターほどデマと大喜利に向いたメディアもありません。)