ARM がアプリケーションプロセッサ Cortex-A シリーズの新モデル Cortex-A12 を発表しました。Cortex-A12 は、各社から非常に多くのSoCに採用された Cortex-A9 を置き換えるミッドレンジ向けコア。

同じ消費電力ならばA9比で40%以上の性能向上に加えて、Cortex-A7と組み合わせた bit.LITTLE構成にも対応しており、出荷数シェアで言えばハイエンドを大きく上回るミッドレンジにも上位クラスの機能・性能を提供します。

ARMの Cortex-Aシリーズといえば、NVIDIA Tegra 4 やサムスン Exynos 5 などに採用済みのハイエンド Cortex-A15 や、さらに先の Cortex-A57 / A53 などが出荷あるいは発表済みです。

今回新たに発表された Cortex-A12は、こうしたハイエンド製品よりも下のミッドレンジ向け。実装面積も消費電力も価格も押さえつつ、現行のA9比で40%の性能向上やバーチャライゼーションなどの先進機能、さらにA7と組み合わせた big.LITTLE構成でボリュームゾーンの携帯端末やデジタル家電を底上げすることをうたっています。


また ARMは Cortex-A12とともに、新グラフィックコア Mali-T622、ビデオエンジン Mali-V500 も発表しています。Mali-T622 もミッドレンジ向けの製品でありつつ、OpenGL ES 3.0 や、GPUコンピューティングの OpenCL をフルサポートするなど先進的な機能を備える点が特徴です。

電力効率は第一世代の Mali-600比で50%以上向上。ARMでは「携帯端末向けとして最小のフルプロファイルGPUコンピューティングソリューション」と表現しています。

Mali-V500は電力効率を向上させたビデオソリューション。シングルコア構成ならば1080p/60fps デコード / エンコード、マルチコア構成ならば4K 120fps にも対応できるスケーラブル構成や、ハードウェアベースのセキュリティ機能(動画配信などのプロテクト用) TrustZone に対応します。

Cortex-A12 を採用した製品は2014年なかばにも登場する予定。