iOS 7 の新機能と変更を詳細解説:「iPhone発売以来の大改造」の中身は

Brother Hawk
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2013年06月12日, 午前 10:01 in apple
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オリジナルのiPhoneが発表されたのは、約6年半ほど前の2007年1月でした。その間iOSは、バージョン1.0から現在の6.1.xまで、機能を増やし続け進化してきました。

しかし、基本的なUIはあまり変わらず、流石に最近では古臭く感じることもしばしば。そこに登場したのが、iOS始まって以来の大改造を施したiOS 7です。6.1.x以前と何処が変わったのか、概要を解説したいと思います。

スキューモフィックデザインからフラットデザインへ

もともとiOSのUIはアイコンはもちろん、ボタンやバーなども、より立体的に、そしてゴージャスにと、ベースとなったOS Xに影響を受けています。当時としては画期的なUIで、Androidも含めスマホ用のOSは、iOSに学びiOSを追い越せと、いろいろ改良されてきた経緯があります。ミュージックアプリのCover Flowは、一時期スマホに限らずWebサイトでも使われるほど流行りました。

もう一つの特徴としてはスキューモフィックデザインと呼ばれる、現実にあるものをモチーフにするデザインが採用されてきました。例えばiBooksの本棚、コンパス、電卓、ゲームセンターなど、本物に似せてデザインしているのが分かります。

しかし最近では余分な装飾を削ぎ落とし、もっとシンプルにと、フラットデザインが流行り出しました。今回iOS 7もそれを受けて方針を180度変更した形となります。百聞は一見にしかず。新しいホーム画面をご覧下さい。アイコンから光沢が無くなりよりシンプルに、ドックも立体的な板状ではなく、平面にそして半透明に変更されています。フラットデザインとは無関係ですが、配色もカラフルになり若返った感じがします。

iOS 7のホーム画面

フォントも変更され、より細身のHelvetica Neue Ultra Lightになりました。アプリ画面は白い背景色をベース(一部黒い背景もあります)に、ボタンなどを排除、赤色や青色などの文字を配置すると言った感じで再構成しています。

ロック画面も同様に、iOS 6.1.xでは上下に立体的なバーがあり、上側は時間、下側は、ロック解除ボタンを配置していましたが、iOS 7ではバーやボタンがなくなり、壁紙の上に直接、時間とロック解除の文字が乗っているだけとなっています。

ホーム画面の一番左側は検索用の画面でした。しかしこれも廃止。ホーム画面自体を下にスワイプすれば検索用の窓とキーボードを表示する様、変更しています。

Control CenterはiOS 7からの新機能です。画面の下から上へスワイプすると表示します。パネルは半透明で下の画面などが薄っすら見えなかなかお洒落ではないでしょうか。

これまでWi-FiやBluetoothのON/OFF、画面の明るさなどは設定から、音量や音楽の再生/停止はタスクバーの左端から行う必要があり不便でしたが、このControl Centerによってダイレクトにセットでき非常に便利になりました。

またAirPlay/AirDropの設定やリアライト、時計、電卓、カメラをこのパネルから直接呼び出すこともできます。

Control Center(左)とNotification Center(右)

Notification CenterはiOS 6.1.xにもありましたが、大幅に改良しています。Control Centerと同様にパネルは半透明になり、通知内容も今日/全て/不在着信に別れました。今日のパネルには、月日曜/天気/予定/株価など、ウィジェット的な内容が並びます。恐らくアプリ側で対応すれば、ここに配置することが可能でしょう。

全てには、App Storeからのアップデート情報など、本来の通知がここに入ります。また設定でONにすれば、ロック画面にもNotification Centerの表示ができます。

Multitasking(左)とAirDrop(右)

マルチタスキングに関してはiOS 6.1.xまででも、バッテリー面やセキュリティ面を考慮し、音楽を再生する、Skypeなどで待受け状態にするなど、部分的には対応していました。まだAPIを詳しく調べたわけではないので、何処まで対応しているか不明ですが、基本的に全アプリで広範囲なマルチタスキングが可能になっている様です。

この時、心配なのはバッテリー消費量の増加です。基調講演では省電力を考慮してさまざまな新技術を導入したうえでのマルチタスキングと話していたので、アプリ側でも注意するのかすべてOS側でコントロールするのか、何か策があるのでしょう。余談になりますが、時計アプリの秒針がリアルタイムで動く様になりました。

基調講演でマルチタスキングに関して説明している部分

タスク切替え自体はホームボタンのダブルクリックで従来どおりですが、ご覧の様に表示方法が変わりました。アプリの終了は、該当する画面を上にスワイプすればOKと、より簡単になっています。

AirDropは、これまでOS X用の機能でしたがiOSにも搭載しました。設定は不要で、Wi-Fiを使い周囲の対応デバイスとP2Pで接続することで、写真などのファイルをドラッグ&ドロップするだけで転送できます。例えば友達と集合写真を撮影し、その場の皆に写真を送るなど、いろいろ使い方がありそうです。基調講演ではライブのフライヤー(の画像)を皆にAirDropしていました。

従来アプリもパワーアップ

Camera(左)とPhotos(右)

カメラは動画/静止画/パノラマ撮影の切替がワンタッチに、そして写真は縦横比1:1のスクエアモードも加わっています。またダイナミックなフィルターとして、Mono/Tonal/Noir/Fade/Chrome/Process/Transfer/Instantが設定できる様になりました。

写真アプリも大幅に変わっています。これまではとにかくカメラロールに写真が並んでいるだけ。枚数が増えると何時まで経っても写真が見つからないなど、使い勝手はよくありませんでした。そこでiOS 7では、年別/コレクション/月別と、時系列やイベントで写真を絞り込める様になっています。

年別やコレクションでは写真が小さ過ぎて分かり難くなりますが、写真の上に指を置くと拡大表示し、指を滑らすと次々表示して行きます。またiCloud Photo Sharingに対応し、写真を共有することも可能です。

Safari / Tab view(左)とiCloud Keychain(右)

Siri(左)とActivate iPhone(右)
そのほか、

・Safariはフルスクリーン表示が改善され、タブ表示が(Android版のChromeに少し似ていますが)変わりました。

・iCloud KeychainはiCloudを使ってパスワードなどを管理する機能です。

・Siriは女性/男性の音声切替に対応。Twitter や Wikipedia も検索の対象になり、よりいろいろなことに答えてくれます。

・Activate iPhoneは、落としたり盗難にあった時など、端末をワイプしたあとでも、Apple IDを入力しないとアクティベートできない機能です。

新しいApp Store(左)とiTunes Radio(右)

App Storeは、全体に合わせてフラットデザインに変更。新機能としては「この近辺で人気」の項目が増えています。近辺とはどの範囲なのかは不明ですが、ローカルで流行っているアプリが分かります。加えてアプリの自動アップデートに対応しました。

iOS 固有の機能ではありませんが、新サービスの iTunes Radioは広告ベースで無料のネットラジオです。iPhoneに限らず、PC、Mac、iPad、iPod(touch)、Apple TVで利用可能なサービスとなります(iTunes Matchのユーザーは広告フリー)。但し、当初米国だけの対応で、日本に関しては不明なのは残念なところです。

iOS 7 の対応機種は、iPhone 4以降、iPad 2(miniも含む)以降、第五世代iPod touch以降。古い機種になるほど、一部の機能が使えないなどの制限があります。流石にiPhone 3GSは今回対象から外れました。

まだまだ数多くの変更点や機能追加がありますが、以上の様にiOS 7はデザインを一新し、よりシンプルによりクールに、iOS始まって以来の大改造を施した新バージョンです。現在まだベータ版の段階で、リリースは今秋と、もう少し待たなければなりませんが、新型iPhoneと共に非常に楽しみなバージョンアップと言えるでしょう。
 
 

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