Google がアプリ Bump の開発元 Bump (社)を買収しました。Bump はスマートフォン同士を物理的にぶつけて連絡先や写真を交換する iOS / Androidアプリ。
Google は最近の Android 4.0以降から、近距離無線技術 NFC を使った「タッチしてなんでも転送」機能 Android Beam を提供していますが 、Bump は 2009年から、NFCを搭載しない iOS でも使える「ぶつけて転送アプリ」として人気を博してきました。

原理は端末どうしが通信するかわりに、加速度計で取得したぶつかった瞬間の時間や位置情報などさまざまな情報をもとに、Bump側でどの2端末が実際に触れたのか推測してマッチングする仕組み。

「いずれNFCやBluetooth が普及して、標準規格になればこんなことも〜」を逆転の発想でいま実現してしまう、クラウドとアプリの時代らしい賢い発想が話題を呼びました (かつては、推測が間違って知らない人とマッチングされることもよくありましたが。なお Android版の Bump は、あればNFCも使います)。

Bumpの創業CEO David Lieb 氏が 公式Blog に掲載したメッセージによれば、「われわれが努力するのは、魔法のような体験を、舞台裏の数学、データ処理、アルゴリズムのイノベーションで実現すること」。ゆえに、さまざまな難しい問題をコンピューティングで解決することで、人どうしや人と世界とのかかわりかたを根本的に変革できるという信念を共有する Google と合流するのはこのうえない喜びである、としています。今回の買収について Google からの正式なリリースは現時点でなく、買収の詳細についても明らかにされていません。

一方で、独立系アプリが大手プラットフォームに買収された場合、買われたあとのアプリが消えたり使えなくなる例もあります (たとえばアップルが買収して iOS 組み込みにしたため、単体版が使えなくなった Siri など)。

Bump と写真共有アプリ Flock については、CEO の Lieb 氏いわく、「当面は、これまでのように使い続けられます。今後のアップデートにご期待ください」。