ソフトバンクの孫社長は9月30日、新製品発表会後の囲み取材に応じました。ここで孫社長は、シリコンバレーへの拠点設置の意図や、最近Twitterへ投稿しない件を説明しました。以下、その内容です。

シリコンバレーに拠点を持つ理由は?

ある特定の端末とか、ある特定の販売チャネルとか、キャンペーンは他社がすぐ真似をできます。しかし戦略的な開発拠点をおくとか、日米合算でドコモを上回るユーザーを持つとか、戦略的な動きです。戦略的な動きをしてはじめてそれが大きく花を咲かすと思います。

スマホの時代にいち早く、独占権を持ってネットワークも含めて乗り出すというのは戦略的な動きです。当時、スマホは「なんだそれは?」と言われ「日本には世界一のガラパゴスケータイがある」と居直っていましたが、でもその居直りは間違いだったと完璧に証明され、日本が世界に誇る電子機器のメーカーがぞくぞくとスマホから撤退しています。このままだと、日本のメーカーがスマホから全滅するんじゃないかと言っていいくらい今、危機感があります。

我々はスマホの時代は必ず来ると言っていました。ネットはPC中心からモバイル中心の時代が必ず来ると。それでソフトバンクはボーダフォンを買収しました。これが戦略です。どの事業分野、どのドメインにいつ打って出るのか、これが戦略。なぜ今更携帯電話会社の事業に乗り出すのか、と言われ、時代に逆行しているのではないかと言われました。

でも、僕に言わせればそれは全く逆で、時代を先取りしたいから、ボーダフォンを買収し、時代を先取りしたいからスマホをやり、時代を先取りしたいから、世界に打って出ました。シリコンバレーに拠点を作ったのはそのためです。

本当は、どう戦略的に3〜5年後をにらんで布石を打っていくかが大切です。具体的なことは言えませんが、戦略的な思いをかぎ取っていただければと思います。

Twitterに最近投稿していないが?

一言つぶやくと次の手を想像されてしまいます。実は、まだ言えないような驚くような手を考えて種を仕込んでいるところなんです。

900MHz帯のLTEに向けて、電波の地上げは順調か?

想像以上に順調です。場所によっては徐々にですが「電波の地上げ」(※)は順調です。
(※編集部注:「電波の地上げ」とはソフトバンクが譲り受けた周波数帯域を使用しているユーザーに対して譲渡交渉を行っていること。孫社長が2012年10月のイー・アクセス買収会見で、立ち退き交渉を「電波の地上げ」と表現しました)