アップルが OS X Mavericks のアップデート 10.9.2 の提供を開始しました。内容は先日の iOS アップデートにも含まれていたSSL関連のバグ修正を含むセキュリティ改善、FaceTime オーディオへの対応、iMessage の送信者別ブロック機能追加、ほか Safari や メールの改善、および全般的な安定性向上など。
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セキュリティ関連では、先日の iOS アップデートで発覚したSSL関連バグを修正しました。ソースコードの該当部分から goto fail と呼ばれるようになったこのバグは、SSLの証明書をまともに検証せず通してしまう内容。
SSLは途中でどこを通るか分からないインターネットで接続先の身元を確認する重要な仕組みですが、修正前は偽の証明書でも通ってしまい、たとえば信頼できないWiFiネットワーク経由で買い物や重要な情報のやりとりをする場合など、正しい相手に接続しているのか成りすましなのか判断できない危険な状態でした。
このほかの更新点として挙げられるのは、
- FaceTime オーディオ通話発着信
- FaceTime オーディオ通話またはビデオ通話での割込通話機能
- iMessage の送信者別ブロック
- "メール" で未開封メッセージ件数の正確性向上
- "メール" で一部のプロバイダから新規メッセージが取得できない問題を修正
- Safariの自動入力の互換性向上
- 一部のMacでオーディオに歪みが生じる問題を修正
- SMB2によるファイルサーバ接続時の信頼性向上
- VPN接続が解除される問題を修正
- "メール" とFinder の VoiceOver による操作性が向上