携帯電話各社が加盟する電気通信事業者協会(TCA)は、2014年2月の各社の契約状況を発表しました。昨年12月に単月純増トップに立ったドコモは1月、「適切なキャッシュバック」などの影響で手痛いしっぺ返しを受けました。2月は販売施策の強化によって再び純増首位に返り咲いています。

KDDIは2月、4000万契約の大台を突破したほか、ソフトバンクは通信モジュールが7万6000契約を獲得するなど好調に推移しています。 

2014年2月の各社の契約純増数は、ドコモが26万7000件、ソフトバンクが26万6000件、KDDIが22万500件となりました。このうち、首位のドコモは23万5800件を関東甲信越エリアで獲得しており、ソフトバンクも同エリアで23万200件と、地域を絞って販売促進に努めたことがうかがえます。KDDIは、関東エリアで11万5900件、関西で2万7600件、中部で2万4700件とある程度ばらけています。

また、携帯電話番号を変更せずに携帯電話会社を変更するモバイル番号ポータビリティ制度(MNP)については、KDDIが4万1600件、ソフトバンクが9000件の転入超過、ドコモが4万8100件の流出となっています。2月の契約データを踏まえた総契約数は以下の通り。

携帯会社 2月純増数 2月MNP 総契約数
NTTドコモ 267,900 - 48,100 62,589,700
au 220,500 +41,600 40,027,300
ソフトバンク 266,000 +9,000 35,275,300

ちなみに2014年1月は以下の通りでした。2月は冬春モデルが出そろい、学割や家族向け割引施策が始まったことを受けて、各社ともに純増しました。KDDIは大台の4000万契約を超えています。
携帯会社 1月純増数 1月MNP 総契約数
NTTドコモ 140,200 - 81,000 62,321,800
au 189,900 + 46,900 39,806,900
ソフトバンク 249,900 + 36,000 35,009,400

MNPはドコモが転出超過ですが、そもそも総契約数の多いドコモは流出がしやすい傾向にあります。ドコモ広報部では、「学割や家族向けの販売施策で若年層の新規契約の増加が純増に繫がりました。2月は1月よりもキャッシュバックを強化したため、MNPも改善しています」とコメント。

少し経緯を説明すると、KDDI田中社長の表現する「適切なキャッシュバック」に対し、ドコモの加藤社長は「やられた」とコメント。当の田中社長は適切さとは何か問われて「わりと気持ちいい」と発言。我々は今のところ気持ちよさの本質には辿り着けていませんが、少なくともドコモは2月のキャッシュバックを強化し、「わりと気持ちいい適切なキャッシュバック」に対抗しました。ドコモ側が気持ち良かったかは不明です。

ちなみにKDDI広報部では、好調に推移するMNPの結果について、「キャッシュバック施策によるものではありません」としています。また同社では「キャッシュバックによる端末価格競争をしているわけでもありません」とコメントしています。

このほか、通信モジュール契約では、ソフトバンクモバイルが7万6000件、auが2万5100件、ドコモが3300件となっています。組み込み機器の通信機器や通信機能付きのデジタルフォトフレームなどがここに含まれます。

ソフトバンクでは、スマート体組成計 301SI みまもり系端末が好調で数字を伸ばしているとのこと。ソフトバンクではS!ベーシックパックの付かない端末を通信モジュールにカウントしているそうです。