デジタルノートアプリ OneNote は、よく比較対象とされる Evernote に比べると、保存するノートを細かく整理、管理できるところが特徴です。PowerPointなど他のOfficeソフトウェアとの連携もしやすいことから、保管した情報を再利用して新たなドキュメントを作るような使い方に向いています。
ただ、今回無償化された Windows デスクトップ用 OneNote は家庭や学校向けという位置づけ。無償だからといって広告表示や使用期間の制限などはありませんが、バージョン履歴管理や SharePoint サポート、Outlook 統合機能などが省略されています。フル機能が必要となる場合は、これまでどおり有償版を購入する必要があります。
新規リリースの Mac 版では、マイクロソフトのクラウドストレージ OneDrive をデータの保管場所として使うため、 Microsoft アカウントが必要となります。アカウントはインストール時に作るか、すでに持っているものを使うかを選択できます。
OneNote は、PC のブラウザーで表示中のページを簡単に保存できるブックマークレット OneNote Clipper や、メール添付による取り込み機能、Windows Phone のカメラで撮影した写真を自動的に整形や OCR 処理して保存する OfficeLens アプリなども提供しており、情報を取り込む手段も多彩になってきました。さらに、今後はサードパーティが OneNote の機能を使ったアプリやサービスなどを開発できるようクラウド API も公開するとのこと。