現在開催中のニコニコ超会議3において、電気味覚プロジェクトの展示が行われています。この中で電気的な刺激によって味覚をコントロールする装置が展示されています。

電気味覚と言えば、1950年代から本格的な研究が進められている分野ですが、電気味覚プロジェクトでは電気的な刺激によって食品の味を制御し、調味料のような役割を実現しようと試みています。実はちょっと怖いと感じましたが、たとえば病気などの理由で塩分を制限しなければならない場合、電気的に本来の塩味以上の味覚を感じられればもっと楽に食事制限できるかもしれません。東京大学大学院の中村裕美博士に話を聞きました。

 

展示ブースでは、導電素材に包まれたフォークを握り、チーズが舌に接触すると味が変わるデモが体験できます。フォークはケーブルで繋がり、バッテリーと接続。チーズが舌に接触すると体内を電気が流れるというシンプルな仕組みです。フォークの手元にはスライド式のボリュームがあり、これを変化させると電気のピリピリした感覚が変化します。



体験してみると、苦みと酸味のような感覚がありました。また、舌の接触部分によって刺激の感じ方が変わります。電気味覚付加装置は、市販の電気味覚計(TR-06)と接続可能です。

また、電気的に塩味を制御する装置も似たような仕組みですが、こちらは陰極刺激の変化で塩味を変化する効果を使っています。電気的な刺激を与えそれをOFFにした瞬間に塩味、と言われればそうな感じもするレベルの味の変化があります。

研究は、電気が体内を通る仕組みを利用し、たとえば複数人で手を繋ぐと味が変わるといった、楽しんで体験できるような取り組みとしても進めていくそうです。また、手軽さを考えてフォーク型となっていますが、この仕組みを両アゴに電極を装着するといった応用も検討しているそうです。