楽天がネットショッピングモール 楽天市場 で購入した商品を、駅などに設置したロッカーで受け取れるサービス「楽天BOX」を発表しました。関西大学構内と、大阪はミナミの地下鉄なんば駅に専用ロッカーを設置し、5月27日より試験運用を開始しています。名前に BOX とつくとクラウドストレージサービスを思い出してしまう昨今ですが、楽天 BOX はリアルな世界の話。楽天市場で購入した商品を、駅などに設置した楽天 BOX 専用ロッカーに配達してくれるサービスです。
 
 
使い方は、購入時に配送方法の選択画面で、使いたい場所の楽天BOX を選ぶだけ。指定した楽天BOX に商品が到着すると、購入者のもとにメールでロッカー解錠用のパスワードを送信します。購入者はロッカーの操作パネルからこのパスワードを入力することで商品を受け取れる寸法です。受け取り期間は、パスワード記載メールの受信から3日以内。期限を過ぎた場合は、商品を注文した店舗の指示に従って手続きが必要になるとのこと。

なお、現在のところ楽天BOX に対応する楽天市場の店舗は、楽天が自身で展開するファッション EC サイト 楽天ブランドアベニュー のほか、神戸発のファッションを発信するという イーザッカマニアストアーズ と、同じく神戸の女性向けアパレルを扱う ホンコンマダム。現在は対応店舗が女性向けファッションに集中していますが、秋ごろからは男性向けファッションや日用品などにも品目を増やす予定とのこと。

自宅ではなくロッカーに商品を配達するメリットとしては、購入者が好きな時間に受け取れることと、購入者の住所や商品の内容などが他人に知られる心配がないことなどがあげられます。特に夜間など、自宅玄関で見知らぬ人との接触を避けたい独身女性にとっては嬉しいサービスといえそうです。

楽天BOX と同様のサービスとしては、2011年にアマゾンが米国8都市で始めた Amazon Locker があります。Amazon Locker は2014年7月よりロッカーからの返品も可能なサービスを開始するようですが、楽天は購入した商品の返品は各店舗ごとに対応するため、楽天BOX そのものには返品機能を搭載していません。

米国には、同じくロッカー受取サービスを展開していた Google の BufferBox サービスもありますが、こちらは今年4月にサービスを終了。Amazon Locker もロッカーの置き場所を提供していた RadioShack など、複数の小売チェーンが協力を終了しています。国内初のサービスとして始めた楽天BOXですが、利用者にどこまで浸透するか、見守っていきたいものです。