長らくうわさが続いてきたアマゾンの独自スマートフォンはあと2週間ほどで正式発表を迎えるようです。米 Amazon.com は新製品発表イベントの6月18日開催を予告するとともに、一般消費者を含む出席希望者の申し込みを受け付けています。

イベントの告知ページには創業者のジェフ・ベゾスが登壇するロンチイベントとの説明と一枚の見出し画像(上)、ティーザー動画があるのみ。ティーザーの内容は続きでご確認ください。

ティーザーはアマゾンの顧客らしき人々が「何か」を見て、これはすごい、見たことない、どうやってるの?クール!直感的だね、云々と褒めたたえる内容です。

ユーザーが何を見ているのかはほとんどカメラに写らないため分かりませんが、視線からはタブレットやスマートフォンなど何か手に持つサイズであることが推測できます。またもっとも大きなヒントは、頭を動かしていろいろな角度から見ようとする場面が何度も繰り返されること。


今回のイベント予告ページとは関係のない未確認のうわさではありますが、アマゾンといえば今年の4月に、「6つのカメラを備えたアマゾン製スマートフォン」なるものの自称リーク画像と仕様が出回っていました。

そちらによると、アマゾンフォンは裸眼立体視ディスプレイ(!)を採用するとともに、通常の背面・前面カメラに加えて画面の四隅に何らかのカメラ(センサ)を備え、ユーザーが見る角度を変えるとそれに応じて画面内の表示も変わるユニークな製品になるとされています。(4月の記事『アマゾンの独自スマートフォンは6眼カメラ&裸眼3D採用?「流出写真」も登場』)。

4つのセンサ(赤外線カメラ?)によってユーザーの頭部や目の位置を認識して、リアルタイムに表示を変えることで3D効果や独自のユーザーインターフェースを実現するとともに、amazon.comでの買い物でも商品を立体的に確認しやすくする狙いでは、と予測されており、擬装用のカバーに入ったプロトタイプとされる画像も出回っていました(BGRが掲載)。



そのほかの未確認情報は:

  • OSにはKindle Fireと同様、Androidをカスタマイズした独自OSを採用
  • 裸眼3Dや6眼カメラ搭載の上位版のほか、スペックを抑えて非常に競争力のある価格の下位版も用意する。
  • 上位版(3D対応版)のディスプレイサイズは4.7インチ、解像度は720p。(もともと720pパネルなのか、異様な高精細で裸眼立体視時に片目につき720p相当なのかは不明)
  • Kindle Fire タブレットと同様、アマゾンの自社サービスとの親和性が大きな売りのひとつ。
  • 上位版が先に、おそらく6月程度に発表され続く数か月以内にも発売。下位版はその後になる。
  • 当初は米国内限定。

といったところ。

今回のティーザーでは、再生開始約41秒のあたりで、一瞬だけ顧客が手にとって眺めている「何か」らしきものの一部が映っています。サイズ的にはスマートフォンの上辺のようで、ヘッドホンジャックや何らかのポートかボタンのようなものも見えます。イベント告知ページのカバー画像も含めて、形状としては一般的なスマートフォンになると考えられます。

一方、頭と視点を動かす場面はしつこく挿入されるものの、肝心の画面は映っていないために、従来のうわさのように本当に裸眼3Dを導入するのか、見る角度に応じて画面表示が変わる3D風効果なのかは分かりません。

アマゾンは6月18日のイベントについて、ジャーナリストや開発者だけでなく一般のアマゾン顧客からの参加希望も受け付けています。ただし会場はお膝元のシアトル。時差的には日本時間の19日未明になります。Engadgetではイベント会場からの速報でお伝えする予定です。


蛇足:アマゾンのスマートフォンといえば、2012年に取得した 出願すりゃ良いってもんじゃない 驚異の特許『衝撃ダメージからの機器保護』が今度こそ実装されるかも注目です。



簡単にいえば、携帯機器にエアバッグを組み込むアイデア。図のようにカートリッジ式の圧縮ガスを吹いて落下の瞬間に衝撃を吸収する手法のほか、バネを使う方法、外枠を可動式にする方法なども(特許なので思いつく限り)列挙しています。

発明としてはエアバッグそのものよりも、落下時にカメラやモーションセンサ類で床との距離、インパクトの瞬間までの時間、軌跡と姿勢、衝突面の材質などを計算して、浮かないまでも受け身をとってダメージの少ない着地をする手法が主です。

ガスを吹いているのもふわふわと飛んで手に戻ってきたり優しく軟着陸するというより、姿勢制御のため。ほか内部におもりやジャイロを組み込んで動的に姿勢を変えるなど。あと数世代先のKindleやアマゾン携帯にならば載らないともかぎりません。