次期Androidは新仮想マシンART採用でアプリ高速化&駆動時間延長。Dalvik は退役

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2014年06月20日, 午後 02:29
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Google はAndroid の次期バージョンから、新たなランタイム ART (Android Runtime)を標準採用します。ARTは現行最新の4.4 KitKat から開発者テスト用に導入された、AOT (Ahead of Time)コンパイル形式のランタイム。

従来のDalvikに替わってARTがデフォルト化されることで、同じハードウェアでもアプリは速く効率的に走るようになり、 バッテリー駆動時間も(多少は)長くなることが期待できます。

ART は AOTコンパイルや進歩したガベージコレクション、Dalvikよりも向上したデバッグ効率などが特徴の新ランタイム(仮想マシン)。Google はすでにAndroid 4.4の時点でARTを実験的に組み込むとともに、将来的にDalvik ではなく ARTをデフォルトにする計画を明らかにしていました。

リンク先の XDA Developers がいち早く発見したところによると、Googleの開発者は6月18日付けで、オープンソース版 Android (AOSP)のマスターブランチでARTをデフォルト化しています。

現時点ではまだ開発版が更新されたのみですが、いずれ Googleから次期バージョンのAndroidが正式リリースされるときには、一般のAndroid デバイスでもアプリはDalvikではなくART上で動くことになります。


さて、DalvikだARTだといっても開発者向けの中身の話なので、一般ユーザーの側でなにか変更せねばならないことはありません(通常は)。そもそもDalvikもARTもアプリをさまざまなデバイスにあわせて解釈実行することが役目なので、従来のアプリも原則的にすべてそのまま動きます。

ARTのデフォルト化による変化としては考えられるのは、アプリやAndroid OSサービスの実行速度と処理効率が向上すること、結果としてバッテリー駆動時間が伸びる(かもしれない)こと。

一方で副作用としては、JIT(実行時)コンパイルからAOT(事前)コンパイルになることで、アプリのインストール時にかかる時間が長くなります。 (アプリのインストール時にあらかじめ各デバイスにあわせてコンパイルするため)。またストレージ上の実行ファイルサイズも従来よりも大きくなります。


Android は OSのアップデート時にアプリを最適化するため、次の大型アップデート時には、従来よりもさらに時間がかかりストレージが減っている可能性はあります。(とはいえデータの部分は変わらないため、ストレージ管理で見えるアプリサイズに比例して肥大化するわけでもありません)。


AOSPへの変更は見つかったものの、GoogleがリリースするAndroid OS の正式バージョンにいつ導入されるのかはまだ不明。Googleは開発者イベント Google I/Oを来週に控えているため、あるいはその場で次期Androidの新仕様としてプレゼンされるかもしれません。
 
 

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