トミーテック、引き伸ばしレンズ『BORG 50mm F2.8』を発表。アダプタ経由でほぼすべてのカメラに装着

関根慎一 (Shinichi Sekine)
関根慎一 (Shinichi Sekine), @sekine_s
2014年06月23日, 午前 10:05 in adapter
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トミーテックは、BORGブランドの引き伸ばしレンズ「BORG 50mm F2.8」を2月27日に発売します。予約受付を6月20日18時より開始しました。

引き伸ばしレンズとは、フィルムの画像を印画紙のサイズに拡大投影するための暗室用品。フィルムに記録された画像を印画紙上に忠実に再現することを目的として設計されています。本来は引き伸ばし機に装着して使用するものですが、解像性能が高く、歪曲収差(画像の歪み)が少ないことから、以前より一部の愛好家が撮影用交換レンズとして使用していました。

撮影用交換レンズとして使うための主なハードルは、ピント合わせの機構がないことと、カメラマウントが現在主流のカメラに合わないことでした。

BORGは望遠鏡のブランドとして知られていますが、望遠鏡とカメラを接続して望遠レンズとして使用する、いわゆるデジスコ(デジタルスコーピング)用のアダプター類を数多く取り扱っていることでも有名です。

今回トミーテックが発売する50mm F2.8の引き伸ばしレンズは、同社が取り扱う既存のピント合わせ機構(ヘリコイド)やカメラマウントパーツと組み合わせて、現行のほぼすべてのカメラに装着可能です。

ただし、光学的な都合で撮影範囲に制限があり、一眼レフカメラに装着した場合は約20cm前後の接写に限定され、無限遠にはピントが合いません。ミラーレスカメラの場合は無限遠まで合焦します。なお、フォーカスはマニュアルのみになります。

レンズ構成は4群6枚、重量は89g。フィルター径は37.5mm。直販価格は税込み2万8800円。一般的なレンズ交換式カメラに装着するには、アダプターなどのオプション類を追加購入する必要があります。

デジタルスコーピングは、比較的手軽かつ安価に野鳥や天体の超望遠撮影が楽しめることで人気の撮影方法です。超望遠レンズとしての価格面から見ても、現実的な選択肢のひとつと言えます。BORGはこれまで、望遠鏡とカメラ接続用アダプターセットなどを中心にラインナップしていましたが、今回初めて50mmという標準域の製品を発表しました。

スチルカメラ用交換レンズとしての引き伸ばしレンズは、導入に知識が必要なことと、MFのみになることもあって、どちらかというと玄人向けの製品カテゴリです。中古市場では比較的安価に優れた描写性能のレンズを入手できることでも支持を得ていますが、BORGでは元々民生用カメラ向けでないレンズ用のアダプター類を取り扱っていますし、デジタルカメラが主流になった今になって引き伸ばしレンズ市場に参入というのも逆説的で面白い試みです。
 
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