マイクロソフトが、クラウドストレージサービスOneDrive の無料ディスク容量を、従来の7GB から2倍以上となる15GB へ増やすと発表しました。
また同時に追加容量の月額も、100GB を従来の799円から190円へ、200GB を1199円から380円へと大幅に値下げします。
これらの変更は今後1か月以内に適用予定です。またすでに追加容量を購入済みの場合は、手続きなどは不要で自動的に新価格へ移行します。
今回の変更でOneDrive の無料ディスク容量と追加容量100GB の月額は、競合サービスのGoogle Drive と同じになりました。(米国での追加100GB はともに月額1.99ドル)
なおGoogle Drive は、月額9.99ドルで1TB、99.99ドルで10TB、199.99ドルで20TB、299.99ドルで30TB という追加プランも用意しています。
またマイクロソフトは米国で、クラウドグループウェアサービスOffice 365 ユーザへの無料ストレージ容量を、従来の20GB から50倍の1TB へ増やすと発表しています。
1人用のOffice 365 Personal は6.99ドル、5人まで使用できるOffice 365 Home の月額は9.99ドルなので、1TB のストレージとOffice 365 の各種サービスを、Google Drive の1TB 追加料金と同額または安価に利用できることになります。
なお参考までに主なクラウドストレージサービスの無料基本容量をまとめると、OneDrive とGoogle Drive が15GB、先日国内サービスを開始したBox が10GB、iCloud とAmazon Cloud Drive、Yahoo! ボックスが5GB、Dropbox が2GB。
それぞれ専用アプリの使い勝手なども異なるため、使用するサービスを選ぶ際は、ストレージ容量に加えてメインで使用しているOS やモバイル端末などとの連携性も重要な要素です。
たとえばOneDriveは、商標争いで敗れたことをきっかけに改名する前の SkyDrive時代には無料の基本容量が25GBだった一方で、マイクロソフトのサービスなのにWindowsのファイルシステムと同期する方法がなかったり、1ファイルの容量上限が小さいなど、2012年以降のリニューアルまでは使い勝手や機能で劣るサービスでした。しかし現在では逆に、Windows 8.1とネイティブで連携するなど、マイクロソフトのクラウド志向やサービス志向戦略の要に出世しています。