オランダの学生チーム、ハイブリッドカーでニュル北コース記録に挑戦。ル・マン24時間も視野

Munenori Taniguchi
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オランダのアイントホーフェン工科大学とフォンティス応用科学大学の学生チームが、4輪にモーターを内蔵したハイブリッドレーシングカー「IM01」の開発計画を発表しました。目標は、独ニュルブルクリンク北コースのコースレコード、そして2017年のル・マン24時間レースへの参戦です。

IM01 は、4本のホイールそれぞれに駆動用モーターを搭載するハイブリッドマシン。電力はブレーキング回生と小型ロータリーエンジンによる発電を組み合わてバッテリーに蓄えます。

ロータリーエンジンを発電用に使うシステムは奇抜なものではなく、長年にわたりロータリーエンジンを開発してきた自動車メーカーのマツダも、レンジエクステンダー EVという名称で開発をすすめているほか、カリフォルニア州立大学バークレー校ではロータリーエンジンによる超小型発電機の開発研究をおこなっています。チームによると発電用ロータリーエンジンのエネルギー効率は60%台を目指して開発しているとのこと。
デザイン面での特徴はその低さ。ドライバーの視点はフロントフェンダーよりも低く、ゲーム Gran Turismo に登場する Red Bull X シリーズにも似た印象です。低すぎるがゆえにバックミラー設置スペースがなく、ドライバーは左右、後方視界確保のためにカメラ映像を活用するとのこと。これは今年のル・マンを走った日産 ZEOD RC も採用していた手法です。

なお、現時点でチームは IM01 の製作までは至っていない模様。まずはテストカーとしてバイオエタノール燃料を使う Formula Bio 用マシンを改造した IM/e(InMotion electric)を準備中で、このマシンを使い、夏にもデータ集めのためのテスト走行や、シミュレーションとしての公道ヒルクライムイベントへの参加を計画しています。
 
 
現実的な話をすれば、マシン製作のために避けて通れないのが資金集めです。F1に比べればはるかに安価とはいえ、LMP1/2クラスのマシンを開発するためには億単位の予算が必要です。そのため、チームはこのプロジェクトに参加し、資金面をバックアップしてくれるパートナーを募集している状況。IM01 の製作が実現するか、夢物語に終わるかは、パートナーが見つかるかどうかにかかっていそうです。

蛇足ですが、IM01 の挑戦を待ち受けるニュルブルクリンク北コース、通称「ノルトシュライフェ」は、深い森のなかに横たわるクラシックコース。全長20km、コースの高低差約300m、コーナーは172を数え、「Green Hell」とも呼ばれます。1970年代まではF1ドイツGPの舞台でもありました。1976年に発生したニキ・ラウダの炎上事故は、映画「RUSH / プライドと友情」のなかで再現され、話題となりました。

ちなみにノルトシュライフェのコースレコード6分11秒3は、1983年に故ステファン・ベロフが記録して以来、いまだに破られていません。ステファン・ベロフは1985年にレース中の事故で他界しています。

下は1983年にステファン・ベロフとチームメイトだったデレック・ベルが、当時のマシン ポルシェ956 を駆り、30年ぶりにノルトシュライフェを走行する動画。
 
 
 

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