ヤマハが、世界ではじめて本体の素材にバイオマス由来の樹脂を採用したソプラノリコーダーを発表しました。ラインナップはジャーマン式のYRS-401 とバロック式のYRS-402B。

いずれもリコーダー本体に、東レが開発したバイオマス由来のポリ乳酸系樹脂「エコディア」を採用。「樹脂製でありながらも木製リコーダーのような芯のあるまろやかな音色と、音の鳴りやすさ」を備えるとしています。




バイオマスとは、日本の農林水産省の定義では「家畜排せつ物や生ゴミ、木くずなどの動植物から生まれた再生可能な有機性資源」を指します。

それらの資源の中でも、植物性のものは二酸化炭素を吸って育つため、焼却時に二酸化炭素が発生しても差し引きゼロになり、地球上の二酸化炭素の総量を増やさないという考え方があります。

その考えを元に、ヤマハはバイオマス由来樹脂製リコーダーを使うことで、ABS 樹脂製と比べて二酸化炭素を約20% 削減可能としています。これは仮に全国の小学校1学年(100万人想定)がバイオマスリコーダーを採用すると、二酸化炭素の排出を約230トン抑えられるとのことです。

ヤマハはこの新製品を、エコディアの採用で楽器としての性能向上と環境への配慮を両立した、「子どもにも環境にも優しいリコーダー」と説明しています。


両モデルに共通の主な仕様は、調子(キー)はC、ダブルホール、3本継ぎ管、アーチ型ウィンドウェイ。

本体カラーはポリ乳酸の原料でもあるトウモロコシやサトウキビなどを、付属ケースのカラーは植物の葉をイメージし、「子どもはもちろん大人も使いたくなるような」配色にしています。

発売は2014年10月予定。価格はともに税別2100円。指かけ、そうじ棒、リコーダークリーム、運指表、布製ケースが付属します。



なおジャーマン式とバロック式は穴の大きさが異なります。その影響はヤマハのリコーダー解説ページによると:

ジャーマン式:
  • ソプラノのファ(アルトの「シ」フラット)音の運指が音階順である
  • シャープやフラット音の運指が難しい
  • 大きさの異なるリコーダーに運指を応用できない

バロック式:
  • ソプラノのファ(アルトの「シ」フラット)音の運指が音階順でない
  • シャープやフラット音の運指が簡単
  • 大きさの異なるリコーダーに運指を応用できる

また「ソプラノ以外のリコーダーのほとんどがバロック式のため、ソプラノリコーダーをジャーマン式で覚えても他の楽器に応用できないため、小学校から生涯学習までの一貫性を考え、バロック式の使用を推奨」しています。



なお「まろやかな音」については、生物由来でエコでグリーンだからというわけではなく、従来のABS樹脂より比重が重いためと説明があります。