アップルのスペシャルイベントで発表された iPhone 6 (4.7インチ) と iPhone 6 Plus (5.5インチ)、iPhone 5s の比較表をお届けします。
スペシャルイベントの速報はこちら詳細な仕様表と進化ポイントは下にまとめます。
無理やり短くまとめるならば、ひと言でいえば「大きくなった」。引き伸ばしただけでなく画素数も増えて、拡大やスクロールなしでも見やすくなった。
iPhone 6 は 5s からひとまわり大きく約15%重くなった一方で薄く、画面の広さと情報量は約4割増し。
iPhone 6 Plus はかなり大きく(横幅+19mm)、重く(重さ約1.5倍の172g)なった一方で、画素数は5s比の約2.85倍。6比でも約2倍。
もう少し長くすると、「大きくなり、動作は速く、バッテリーは5sよりも保つようになった。NFCに対応してタッチで~ができるようになった。通信も高速化した(LTE、WiFi)。カメラも綺麗に撮りやすくなった。(AFが進歩、6 Plusのみ光学手ブレ補正など)」。
また、来年発売予定のスマートウォッチ Apple Watch は、
iPhone 6 Plus |
iPhone 6 |
iPhone 5s |
|
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出荷時OS | iOS 8 | iOS 8 | iOS 7 |
プロセッサ | Apple A8 + M8モーションコプロセッサ |
Apple A8 + M8 モーションコプロセッサ |
Apple A7 + M7 モーションコプロセッサ |
メモリ | (未確定) | (未確定) | 1GB |
ディスプレイ | 5.5インチ Retina HD コントラスト比1300 :1 (標準) 最大輝度 500cd/m2 (標準) |
4.7インチ Retina HD コントラスト比1400 :1 (標準) 最大輝度 500cd/m2 (標準) |
4インチ Retina コントラスト比 800:1 (標準) 最大輝度 500 cd/m2 (標準) |
デュアルドメインピクセルで視野角向上 | デュアルドメインピクセルで視野角向上 | ||
画面解像度 | 1920 x 1080 | 1334 x 750 | 1136 x 640 |
PPI | 401 | 326 | 326ppi |
ストレージ | 16 / 64 / 128GB | 16 / 64 / 128GB | 16/32/64GB |
背面カメラ |
800万画素「新」iSightカメラ (1画素1.5ミクロン) F2.2 True Toneフラッシュ バーストモード 強化された顔検出 光学手ブレ補正 |
800万画素「新」iSightカメラ (1画素1.5ミクロン) F2.2 True Toneフラッシュ バーストモード 強化された顔検出 |
800万画素 iSightカメラ (1画素1.5ミクロン) F2.2 True Tone フラッシュ バーストモード(10枚/秒の連続撮影) 顔検出 |
オートフォーカス | Focus Pixels オートフォーカス | Focus Pixels オートフォーカス | 対応 |
動画撮影 |
1080p/30fpsまたは60fps スローモーションビデオ (120または240fps) 「シネマティック」手ぶれ補正 コンティニュアスAF ビデオ撮影中に写真を撮影 デジタル3倍ズーム |
1080p/30fpsまたは60fps スローモーションビデオ (120または240fps) 「シネマティック」手ぶれ補正 コンティニュアスAF ビデオ撮影中に写真を撮影 デジタル3倍ズーム |
1080p/30fps スローモーションビデオ (720p / 120fps) 手ぶれ補正 ビデオ撮影中に写真を撮影 デジタル3倍ズーム |
前面カメラ |
720p HDビデオ撮影 静止画120万画素 F2.2 写真と動画の自動HDR 強化された顔検出 |
720p HDビデオ撮影 静止画120万画素 F2.2 写真と動画の自動HDR 強化された顔検出 |
720p HDビデオ撮影 静止画120万画素 F2.4 写真の自動HDR 顔検出 |
対応バンド(4G、日本国内モデル) | 1(2,100MHz) 2(1,900MHz) 3(1,800MHz) 4(AWS) 5(850MHz) 7(2,600MHz) 8(900MHz) 13(700c MHz) 17(700b MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800 DD) 25(1,900MHz) 26(800MHz) 28 (700 APT MHz) 29 (700 de MHz) 38(TD 2600) 39(TD 1900) 40(TD 2300) 41 (TD 2500) |
1(2,100MHz) 2(1,900MHz) 3(1,800MHz) 4(AWS) 5(850MHz) 7(2,600MHz) 8(900MHz) 13(700c MHz) 17(700b MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800 DD) 25(1,900MHz) 26(800MHz) 28 (700 APT MHz) 29 (700 de MHz) 38(TD 2600) 39(TD 1900) 40(TD 2300) 41 (TD 2500) |
1(2,100MHz) 2(1,900MHz) 3(1,800MHz) 4(AWS) 5(850MHz) 8(900MHz) 13(700c MHz) 17(700b MHz) 18(800MHz) 19(800MHz) 20(800 DD) 25(1,900MHz) 26(800MHz) |
VoLTE | 対応 | 対応 | 非対応 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a /b /g /n |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
NFC | あり | あり | なし |
位置情報 | A-GPS /GLONASS /デジタルコンパス | A-GPS /GLONASS /デジタルコンパス | A-GPS /GLONASS /デジタルコンパス |
Touch ID | あり | あり | あり |
気圧計 | あり | あり | なし |
本体色 | スペースグレイ / ゴールド /シルバー | スペースグレイ / ゴールド /シルバー | スペースグレイ / ゴールド /シルバー |
バッテリー | 3G通話 24時間 3Gデータ通信 12時間 LTEデータ通信 12時間 WiFiデータ通信 12時間 音楽再生 80時間 動画再生 14時間 連続待受 384時間 |
3G通話 14時間 3Gデータ通信 10時間 LTEデータ通信 10時間 WiFiデータ通信 11時間 音楽再生 50時間 動画再生 11時間 連続待受 250時間 |
3G通話 10時間 3Gデータ通信 8時間 LTEデータ通信 10時間 WiFiデータ通信 10時間 音楽再生 40時間 動画再生 10時間 連続待受 250時間 |
重量 (5s比) |
172g (+53%) |
129g (+15%) |
112g |
寸法 | 158.1 x 77.8 x 7.1mm | 138.1 x 67 x 6.9mm | 123.8 x 58.6 x 7.6 mm |
税別価格 (SIMフリー版) |
16GB 7万9800円 64GB 8万9800円 128GB 9万9800円 |
16GB 6万7800円 64GB 7万9800円 128GB 8万9800円 |
16GB: 5万7800円 32GB: 6万2800円 |
iPhone 6 / iPhone 6 Plus と iPhone 5s の違いをまとめると:
・ディスプレイが大きく画素数が増加。筐体サイズと重さも増
iPhone 5s の4インチ1136 x 640から、iPhone 6 は4.7インチ1334x750、iPhone 6 Plus は5.5インチ1920x1080ピクセルに大画面化。画素数が増えて情報量も増えた。
iPhone 5sと6では、PPI(画素の大きさ)が同じで約72万画素 / 100万画素。つまり面積と画素数が約4割増えた。
6 Plusは画面が大きい一方で画素はさらに細かくなり、画素数は約207万。iPhone 6比でも2倍。6 Plusのみ、横画面では標準アプリの多くが iPad的な画面レイアウトに変化します。
大画面化で画面の上部に指が届かない問題への対策として、Touch IDボタン(ホームボタン)を2回タッチする(押し込まないで触れる)と、画面の上半分が下にずれるように表示されるReachability (届きやすい)モードになります。
縮小表示ではなく、表示全体が下に半画面ずれたような表示。画面の下半分はスクロールアウトして消えて、上半分は空白に。
画素数が増えて広くなっただけでなく、コントラスト比も大きく向上しています。
iPhone 5sの重さ112g・横幅58.6mmと比べると、iPhone 6 は約15%重い128gで8.4mm幅広の67mm。iPhone 6 Plusは1.5倍近く重い172g。幅は約19.2mmほど広い77.8mm。
一方で、厚さは5sの7.6mmから6は6.9mmの歴代最薄に、6 Plusでも7.1mmに薄型化しています。
(参考までに、大画面フラッグシップとして IPhone 6 Plusのライバル Galaxy Note 4 は
5.7インチ2560 x 1440ピクセル Super AMOLED有機ELディスプレイ、153.5 x 78.6 x 8.5 mm、176g。サイズも重量も同じようなものですが(iPhone 6 Plusはやや薄い)、Note 4はフルHDのさらに8割増の画素数と、高精度なデジタイザペン対応が売りです)
・プロセッサが高速化、電力効率向上
iPhone 5s は、スマートフォンとして初の64bit プロセッサ A7を搭載していましたが、iPhone 6 / 6 Plus では20nmプロセスのA8プロセッサを採用。CPU処理速度で最大25%高速、電力効率は最大50%向上。
・バッテリー駆動時間は延長
iPhone 5sと比べて画面は大きく速くなったものの、バッテリー駆動時間は6 でも 6 Plusでもあらゆる使い方で延長。データ通信は5sと同じから1~2時間増し。待受時間は 5s / 6 が10日、6 Plus は16日。3G通話時間は 5s 10時間、6が14時間、6 Plus は24時間。
・NFC搭載
とうとう iPhone も NFCを内蔵。米国向けに発表された Apple Pay のように、いわゆるおサイフ的な決済サービスに対応します。国内でのサービス対応はまだこれから。
またApple Watchとの連携のように、決済サービス以外にもタッチで~ができるようになります。
・通信機能の強化
WiFiは最新規格 802.11acに新たに対応。最大で従来の3倍速。
また4G LTEも、カテゴリー4対応、最大150Mbps、CA対応、対応帯域の拡大など大きく進歩しています。たとえばTD 41 (2.5GHz帯) に対応したことで、国内ではSoftBank 4G や UQ WiMAX 2+ と同じ帯域と形式に対応することになります。
ソフトバンク / KDDI / ドコモのネットワーク対応も含めて、iPhone 6のLTE通信記事にまとめました。
・カメラ強化
背面iSight カメラは5sから画素数も画素ピッチも変わらないものの、新規センサとISP(A8内蔵イメージプロセッサ)、画像エンジンで強化。ほか暗所撮影の強化、位相差AFや動画のコンティニュアスAF、動画の自動HDR、顔検出の強化などが加わりました。動画はフルHD 30fpsから60fpsにも対応しています。また前面カメラはレンズが明るくなり、連写や自動HDRにも対応しました。
・128GBストレージ追加
・気圧計内蔵
iPhone 6 / iPhone 6 Plus が発表されたスペシャルイベントの様子はこちら。
このほかスマートウォッチApple Watch や、決済サービス Apple Pay など、今回のスペシャルイベント関連記事の一覧はこちら。