米ニューヨークで9月21・22日に開催されたWorld Maker Faire New York 2014より。

フランスのGael Langevin氏が個人で手がけるinMoovのブースには、音声を認識して動く人間サイズのロボットなど3台が展示されています。inMoovは3Dプリンターでロボットを制作するオープンソースプロジェクト。Gael氏が2012年1月に立ち上げました。

​音声認識して返答、動いて音楽を流すロボットの様子は続きの動画でご覧ください。




inMoovロボットは音声認識で動作を実行します。まず、操縦者は規定の言葉(コマンド)をマイクで話しかけます。そのコマンドにロボットが返答確認し、操縦者が返答確認した内容を承認すると音を出す、手を上げる、握手するなど関連した動作します。例えば 「How do you feel?(今どんな気分?)」 と言うと 「Did you say, "How do you feel?"(今どんな気分?と言いましたか?)」と返答確認します。それに対し「Yes.(はい)」と言うと、「OK.」と返答して対応したアクションを返します。




デモをするinMoovロボット1体には、耳の部分に音声や音楽を出すスピーカー、目の部分に人を認識するカメラ、胸の部分に人の動作を検知するKinect、各指に感圧センサー、向かって左肩の部分に前にいる人や風景を撮影するためのカメラを付けています。



裏側に回ると、制御している2台のAuduinoと腕を動かすモーター2台、配線などが確認できます。
なぜ足がないのか質問したところ、今ちょうどデザイン作業中であり、同時に安価なモーターを探しているから、とのこと。



inMoovで配布しているボディデータは、家庭の3Dプリンターで制作できるよう1つのパーツを12×12×12cmの範囲内で設計しています。プロジェクトのコンセプトは「コミュニティ」と「シェア(共有)」。主に大学や研究機関、あるいは趣味のロボット制作者などが利用することを想定した開発プラットフォームであり概念のため、inMoovをベースにした新しいプロジェクトの誕生を歓迎し、inMoovが変化していくことを期待しているそうです。



ちょうど日本では同時期にPepper Tech Festivalが開催され、当日その場で開発者向けのSDKとセットで動作するPepper1台をソフトバンクが先行提供しました (Pepper第一号ユーザーのお宅拝見取材記事はこちら)。Pepperはボディも基本のプログラムも原則的には完成品で、そこからカスタマイズすることで動作や性格付けをするタイプのロボット(少なくとも製品版は)。さらに自己学習を経て感情を細かく認識することが売りです。

一方inMoovプロジェクトはボディから自分で作っていくプラモのようなハンドメイドロボット。どちらも今後の展開が興味深いロボットであり、関連技術です。もしかしたら隣にロボットがいる日常生活は予想以上に早く訪れるのかもしれません。