XC-HM82-S の特徴はその価格。一般的な CD 内蔵ネットワークプレーヤーの機能に加えてハイレゾ音源の再生にも対応しますが、予想実売価格は4万8000円前後と、DSD 再生対応機種としては比較的低価格に設定しています。
上位オーディオ製品の設計思想に倣い、デジタルとアナログ用に別の電源を搭載。回路基板の配置も機能ごとに分離するなど、電気的な干渉を抑えた設計としました。さらに、パワーアンプ部には Direct Power FET を採用しています。左右チャンネルに個別のオペアンプを使用することでチャンネル間の干渉も低減しました。
ネットワーク機能は、有線 LAN および 802.11 b /g WiFi。AirPlay および DLNA1.5 に対応。Bluetooth はバージョン3.0、プロファイルは A2DP、AVRCP。コンテンツ保護技術の SCMS-T に対応します。コーデックは SBC、AAC、aptX。
再生可能なファイルは、FLAC、WAV、AIFF、ALAC、MP3、WMA など。ハイレゾ音源は FLAC、WAV、AIFF が192kHz/24bit、ALAC は 96kHz/24bit まで対応します。また DSD 2.8MHz の再生も可能です。
本体前面にはアルバムアートおよび日本語表示に対応する3.5型カラー液晶を備え、操作ボタン類は上面に配置しています。また、スマートフォン用アプリ「Pioneer ControlApp」を使って曲操作やイコライザーの調整などが可能です。
入出力は、RCA ピンジャックのライン入力 x1 系統、3.5mmステレオミニの AUDIO 入力 x1、光デジタル入力(角型)x1。3.5mm ステレオミニヘッドホン出力 x1、スピーカー用スクリュー端子 x1 系統、RCA ピンジャックのサブウーファー出力 x1。USB 2.0 x1。
本体サイズは、290 x 98 x 333mm。重さ4.8kg。
発売時期は10月下旬。店頭予想価格 4万8000円前後です。
S-MH82-LR は、フィルムコンデンサー使用のスピーカーネットワークにグラスファイバー振動板を採用し、フラットかつ高解像な音質。出力音圧レベル82dB、最大入力100W。インピーダンス4Ω。1台あたりの大きさと重さは156 x 266 x 258mm、3.7kg。
S-HM62-LR は「低音から高音まで量感ある力強い音」が特徴とのこと。出力音圧レベル81dB、最大入力100W。インピーダンス4Ω。1台あたりの大きさと重さはは156 x 241.5 x 243mm、3.4kg。
2台1組の店頭予想価格は、S-MH82-LR が2万1000前後、S-HM62-LR は1万6000円前後。
ちなみに、パイオニアホームエレクトロニクスは9月にオンキヨーとの事業統合を発表済みですが、10月1日、改めて社長コメントを発表。事業統合後もパイオニアブランドをそのまま継続することを強調しました。
よく似た例としては、パナソニックグループを離れた日本ビクター(JVC)が、その後ケンウッドと経営統合してJVCケンウッドとなった例があります。JVCケンウッドは統合後も互いのブランドを残し、それぞれの特色を活かした製品づくりを続けています。