Maker Faire主催者Dougherty氏インタビュー。メイカームーブメントの行方と展望

Ayako Nakamura
Ayako Nakamura
2014年10月3日, 午後 02:12 in gadget
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米ニューヨークで9月21日・22日に開催された総合ものづくりイベント World Maker Faire New York 2014より。

700名を超えるMakerが集い、子供から大人まで多くの人が足を運んだイベントから、展示内容やメイカームーブメントの雰囲気も含めてお届けしてきました。今回はMaker Faireを主催するMaker Media CEOであるDale Dougherty氏へのインタビューをご紹介します。長年Makeを見つめてきた同氏が語った内容から、MakeやMaker Faireについて、教育現場でのMakeの重要性やクラウドファンディング、東京のMaker Faireについてなどを中心にお伝えします。




Q: 現在までのMaker Faireの歩みとMaker Faireについて簡単に説明してください。

A:(Dougherty氏)私は2006年に第1回目となるMaker Faireをサンマテオ(米カリフォルニア州)で開催し、現在まで継続してきました。その間に開催場所が増え、来場者も増え、規模も大きくなり、Makerが集うメジャーなイベントとして成長しています。

私は、どこの場所・地域・国でもMaker Faireは規模の大小にかかわらず必要なものであると思っています。Makeの概念を発信し、定着させるために長い時間のサイクルをかけており、そして、全ての学校もまたMaker Faireを必要としていると考えています。例えばサイエンスフェアなどです。




A:(続き)Maker Faireは展示会であり、選考会ではありません。自分が今何をしているのか他の人に見てもらい、デモをする場です。勝者はいません。

学校の図書館は未来を担う知識が集まる場所です。Maker Faireはその図書館に似ているミッションを担っています。何かを作り出すカリキュラムは重要ですし、子供は何か新しいものを作る時に何をすればよいか知っています。そして、学校には(何か新しいものを)作り出す空間や道具が必要だと思います。

Q:今回のMaker FaireにはKickstarterが出展しているので興味を持っています。出展している理由を教えてください。

A:ここNew YorkはKickstarterのオフィスがありますので、地元からの出展者としてブースを出しています。クラウドファンディングサービスは一般的になったと私は思います。(Makeに関わる)コミュニティが興味をもったモノに支援ができるサービスであり、支持される新しいアイデアに投資ができる場ですね。




Q:Maker Faire Tokyoが2014年の "注目の(Featured)" Faireとして位置づけられています。その理由を教えてください。開催を重ねるごとに規模が大きくなっていますが、まだ日本ではDale氏が目指すようなメイカームーブメントではなく、特にインターネットやロボットなどに関する技術に関心が高い人向けの展示が多いように思います。
(編集部注:2014年のFeatured Faireは米国内ではデトロイト、 アトランタ、カンザスシティ、オーランド、シルバースプリング、ミルウォーキー。米国外では東京、深セン、オスロ、トロンハイム、ローマ、ニューカッスルの12都市)

A:東京のMaker Faireが素晴らしいイベントであるからです。私達は(Maker Faireを)例えば技術的なことが好きなギーク向けなど特定の人たちに対してではなく、楽しい家族向けのイベントとして開催しています。ですが米国外のイベントはコントロールできないので、米国内のイベントとはまた違っているでしょう。東京のイベント内容が傾向として技術的分野に強く、Maker・来場者もその分野に興味を持つ人が多いことはアジア圏のMaker Faireに共通する状況です。

残念ながら、東京のMaker Faireには2年前に訪れて以来足を運んでいません。今年は難しいかもしれませんが、近いうちにまた参加したいと思っています。



Dale氏はインタビューの中で、"education=教育" と "children=子供" の2つの言葉を何度も使いながら何か新しいモノを作る、作り出すことは特別なことではなく自然な行為であり、特に子供がMakeできるよう、教育現場にその概念と場所が必要であると熱弁していました。



2011年、米デトロイトで開催されたTED@MotorCityでスピーチしたテーマは"We are Makers=私達は作り手である"。このシンプルなテーマが同氏の変わらない信念であり、今後も続くであろうメイカームーブメントの行方と展望を示していると感じました。

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