SIIが電子辞書から撤退、コンテンツ配信継続。個人向け事業はメトロノーム/チューナーのみ

Hiromu Tsuda
Hiromu Tsuda, @boobyn
2014年10月7日, 午後 05:45 in dictionary
0シェア
FacebookTwitter


セイコーインスツル(SII)は、2015年3月末で電子辞書事業から撤退すると発表しました。今後は製品の故障修理やコンテンツ配信などカスタマー部門を残して解散する計画です。

最盛期の2007年には年間80億円を売り上げたSIIの電子辞書事業ですが、2013年には年間15億円にまで業績を落としていました。事業撤退の理由としてSIIでは電子辞書市場自体の縮小をあげています。

SIIの電子辞書といえば、それまでコンテンツが限られていた電子辞書に、英語辞書(英和/和英)を丸ごと収録し現在の電子辞書コンテンツビジネスの形を作りました。業界最大手のカシオ、次ぐシャープの影に隠れながらも、これまでビジネス利用を中心とした製品展開を行っています。

直近ではカラーディスプレイやタッチ対応といった、PCやスマートフォンのトレンドをキャッチアップし、他社には見られないWiFi対応モデルなどもラインナップ。電子辞書コンテンツをメモリカードなどを介さずに直接ダウンロードできる形を取り入れています。



しかし、スマートフォンやタブレットの普及拡大につれて電子辞書市場は縮小します。とりわけビジネス利用者が中心のSIIにとってはインパクトが大きく、業績を急降下させていきました。

事業は最盛期の2007年、シェア15%の年間売上高80億円のビジネスとなりましたが、2013年はシェア6%、年間15億円となっています。最盛期にシェアが6%だった場合、売上げ規模は年間32億円となりますが。2013年の売上げが6%15億円ということは、市場自体の規模が全盛期の半分程度にまで落ち込んでいると予想できます。

なお、事業撤退以降も故障修理対応やWiFiコンテンツの配信といったサポートは継続する計画。

かつては腕時計型PDA「Ruputer」やPHSのデータ通信端末なども手がけていたSIIでしたが、今回の事業撤退によって個人向け事業はメトロノームやチューナーといった音楽系製品を残すのみとなります。
 
 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]
関連キーワード: dictionary, SII
0シェア
FacebookTwitter

Sponsored Contents