KDDIが「中心のない」新ポータル Syn. 構想発表。12社13サービスに共通サイドメニューを設置

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2014年10月16日, 午後 10:00 in kddi
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本日開催された「Syn.構想発表会」より。KDDIは、点在するモバイルサービスの橋渡しを目指す「Syn.」(シンドット)構想を発表しました。また同時に、月間4100万ユーザーを見込む企業連合体「Syn.alliance」(シンドットアライアンス)の設立も発表しています。

KDDIの田中孝司社長や、Syn. 構想のキーパーソン森岡康一氏の発言もあわせ、発表会レポートをお届けします。



Syn.構想とは、これまで各社が個別に提供していたスマートフォン向けウェブサービスやアプリを、Syn.alliance という枠組みの中で、ゆるく繋げるというもの。

具体的には、アライアンスに加盟する「上質なアプリ・WEBサービス」に、Syn.menu と銘打つ共通のサイドメニューを設置。メニュー内にはアプリやサービスがカテゴリごとに表示され、シームレスに行き来できます。また各サービスの新着情報を知らせるSyn.notification 機能も搭載します。

当初アライアンスに参加するのは、@cosme、ゲームギフト、ウェザーニュース、報道ヘッドライン、ジョルテ、音楽ナタリー、コミックナタリー、nanapi、NAVITIME、はてなブックマーク、iQON、Qrank、LUXA の12社13種類。

またSyn.menu の上部にはSyn.ad と呼ぶ特大広告が表示され、広告収入はアライアンス各社に分配されます。

Syn. はAndroid やiOS などのOS や通信キャリアを問わず、本日10月16日から利用可能。月間利用者数は4100万ユーザーを見込み、2015年10月には1億ユーザーを目指します。



Syn.構想発表会の冒頭。KDDIの田中孝司社長が登壇。

スマートフォン、ヌルヌル動くようになったんだけど、個々のサービスが分断されていて窮屈に感じる」「日本中のアプリとアプリが繋がる世界を目指したい」と田中社長。



続けて、Facebook Japanの副代表を務め、1年前にKDDIに転職した 森岡 康一氏が登壇。今回のSyn.構想の中心人物です。

同氏はKDDIへの転職理由について「日本のモバイルインターネットを変えるには、キャリアからしっかりと作り上げていく必要があると、サービスプロバイダの立場からひしひしと感じていた。その時に田中社長と出会い、KDDIへの転職を考えた



森岡氏は続けます。

これは何の数字でしょう。世の中にあるアプリの数。この250万個の1つ1つが、個別にプロモーションを行い、ユーザー獲得競争をしている



皆さんがスマートフォンに入れているアプリはだいたい38個。このうち普段使っているアプリは8個」「250万個のうち、8個しか使えていない

これは俯瞰してみると、面白いインターネットの世界がまだあるのに、使えていないということ。この現状を何とかしたい

モバイルの世界は、WEBで繋がっているように見えても、アプリに関しては繋がっていない。極端に言えば分断された世界。もっと良いサービスがあるのに、それを見つけてもらえなければ、スマートフォンのパフォーマンスを発揮できない。良いサービスをユーザーに届けたい

今日発表するのは、スマートフォンの価値を倍増させる計画。餅は餅屋、風呂は風呂屋、それぞれのサービスをゆるく繋げて、価値を高めていく



森岡氏はここで、スマートフォン時代の新ポータル「Syn.(シンドット)」構想を発表。12社13サービスによる、Syn.allianceの発足も発表しました。



Syn.構想とは具体的に何なのでしょうか。森岡氏の説明は続きます。

Syn.は、全てのサービスが入口となる、中心のないポータル。いわばスマートフォンの世界の山手線。ひとつひとつの駅が入り口となり、どの駅からでも降りられる

Syn.Allianceに加盟するの全てのサービスに、共通のサイドメニューを入れて、そこでユーザーを回遊させる仕組み

本日よりサービスは提供中。お手持ちのスマートフォンでも触れる



これが共通サイドメニューの「Syn.menu



サイドバーの上部に設置される特大モバイル広告「Syn.ad」。渋谷のスクランブル交差点にあるビル広告をイメージし "Billboard" とも表現されています。広告収入はアライアンス加盟企業でインプレッションに応じて分配されます。



サービス単体で得られるフィードバック情報には限界がある」と森岡氏。Syn.では、アライアンス全体で共通の「Syn.DMP」を用意し、ユーザーから得られるフィードバック情報を1つに集約。プライバシーに配慮しつつも、膨大なデータ量から適切なフィードバックを提供できるとしています。

またSyn.の今後の進化について森岡氏は

サービスの融合も目指している
例えて言うと、いちご大福を作っていきたい」「大福といちご、価値が違うものが融合して、いちご大福という新しい価値を産んだ。これをインターネットでもやっていきたい。ゆるい連携の中で新しい価値を生み出す。これが次のインターネットに繋がる」と述べました。
 
 

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