ニコニコ生放送の 360° VRライブ映像を Oculus Rift で体験。全天周の臨場感、フレームレート向上に期待

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2014年11月21日, 午前 11:55 in niconico
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ドワンゴとNTTは11月20日、共同開発成果に関する記者説明会を開催し、ニコニコ生放送におけるヘッドマウントディスプレイを利用した「360° 全天周映像 LIVE配信」のデモを実施しました。360° 全天周映像 LIVE配信は、会場で撮影した360°のバーチャルリアリティ映像をライブ配信するシステム。会場より体験レポートをお届けします。

バーチャルリアリティLIVE配信は、ライブ会場に設置した全天周カメラの映像から、視聴者がヘッドマウントディスプレイを通じて好きな方向を自由に見渡せるネット視聴サービス。ドワンゴ と NTT が共同開発した「全天球映像向けインタラクティブ配信技術」を使用しています。

ニコニコ生放送では 11月17日の「50周年記念 小林幸子in日本武道館~夢の世界~」にて、同システムを使ったライブ配信を実施していました。


同サービスのVR映像の視聴には「Oculus Rift」が必要です。

Oculus Rift は、頭の動きに表示が追従するヘッドトラッキング機能を備えるヘッドマウントディスプレイ。頭を動かした方向に映像がほぼタイムラグゼロで動くため、まるで映像の世界に入り込んだような、上下左右360°を見渡せるバーチャル・リアリティを楽しめます。

本サービスでは、PCにドワンゴとNTTが共同開発した専用アプリケーションをインストールし、 Oculus Rift を接続することでVRライブ映像を視聴可能。またユーザーが Oculus Rift を持っていない場合でも、専用プレーヤー上で映像をドラッグする形で視聴できます。


VR映像の配信で問題となるのはネットワークへの負荷。ここにNTTの技術を採用しています。具体的には映像を「高解像度タイル」と「低解像度タイル」に分割。ユーザーが見ている部分だけを高画質にして、ほかは低画質に。頭を動かして低画質の部分に目を向けると映像が切り替わり、今度はその部分が高画質になるという仕組みです。

この仕組みを採用したことで、全体を高画質で配信するよりもネットワークの負荷を3分の1に抑えられ、360°のどこを見ても映像が欠けないライブ配信を実現したとしています。


実際にバーチャルリアリティLIVE配信を試してみました。

頭に質量 400g ほどの Oculus Rift を装着しますが、首などへの負担は感じません。頭を動かすと映像も動くため、バーチャルリアリティをうたう通り、実際にライブ会場に居るかのような没入感を味わえます。ただ今回のデモではフレームレートの不足が気になりました。担当者によると、フレームレートは今後数ヶ月以内に改善する目処が付いているとしています。




デモ映像で使用されたのは歌手・小林幸子さんのライブ映像(録画)。


上下左右に頭を動かすとVR映像も動くので、天井や床、観客席まで見渡せます。実際にその場に居るような臨場感を味わえます。




左目用と右目用の映像が用意され、3Dで映像を楽しめます。

Oculus Riftをニコニコ生放送に応用したという点で新しい バーチャルリアリティLIVE配信。ドワンゴによると360°VR映像のネット配信サービスは世界初とのこと。全天周の映像を楽しめるため、これまでの生放送とは次元を異にしています。今後Oculus RiftのようなVR ヘッドマウントディスプレイの普及が進めば、VRライブ配信の一般化も期待できそうです。
 
 

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