日本マイクロソフトは11月28日、執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス担当ゼネラルマネージャー 泉水敬 氏の退任を発表しました。泉水敬氏は2006年から日本におけるXboxビジネスの責任者を務めてきた人物。
(泉水敬 氏(左)。右はマイクロソフト本社で現在Xbox部門の責任者を務めるフィル・スペンサー氏)
泉水敬 氏といえば、国内のXbox事業の顔として発表イベントでもおなじみの人物。就任当初は大企業の役員にしては人前でのプレゼンやスピーチが得意とは言いがたかったものの(婉曲表現)、それも敢えて自身のキャラとして演じる姿勢を身につけてからは、飾らずフランクな人柄もあり、国内Xboxビジネスの陰惨な業績にもかかわらず親しまれた「ボス」でした。
担当したインタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス(IEB) ゼネラルマネージャーの役職については、泉水氏が11月末付で退任後、日本マイクロソフトで同じ役職の後任はありません。
これは日本におけるXboxビジネスが泉水氏退任と同時に畳まれてしまうから、というわけでは必ずしもなく、マイクロソフトのグローバルな組織再編でIEBそのものが転換しつつあるため。(昨年夏の大規模な再編で、マイクロソフト米国本社ではXboxはSurfaceやWindows Phoneなどと同じDevices and Studios Groupに属している。Xboxオリジナルのドラマシリーズ企画を意気揚々と発表したと思えば、一転してゲーム重視への方針変更と責任者交代であっという間に大規模レイオフを実施しているのもここ)。
泉水氏の退任によって「国内におけるXbox事業の担当役員」が誰になるかといえば、Xboxは日本マイクロソフトの組織としてはWindowsなども含めた「コンシューマー&パートナーグループ」に属するため、同グループ担当の執行役 ゼネラルマネージャ 高橋美波 氏が組織的には担当役員にあたることになります。
日本マイクロソフトのリリースによれば、
(注:泉水は日本法人の執行役を退任しますが、引き続きインタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャーとして、マイクロソフト米国本社組織に所属します。)
とのこと。結局IEB GMの肩書のままなのが謎といえば謎ですが、泉水氏は今後もマイクロソフトに留まりXboxビジネスに携わるようです。