ジェームズ ダイソン アワード 2014 表彰式。国際準優秀のQoloなど国内TOP 5作品を表彰

小口貴宏(Takahiro Koguchi)
小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2014年12月3日, 午前 10:24 in Dolo
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ダイソンが次世代デザインエンジニアの支援・育成を目的に毎年開催する国際デザインアワード「ジェームズ ダイソン アワード 2014」の国内表彰式が12月1日に都内で執り行われました。

表彰式では国際準優秀賞を受賞したQoloを始め国内 TOP5作品を表彰。ダイソンの次世代技術への取り組みも紹介されました。会場よりイベントレポートをお届けします。

ジェームズ ダイソン アワードは「日常の問題の解決」をテーマにした学生など若いデザイナー向けの国際デザインエンジニアリングアワード。今年で9回目となります。

主催はサイクロン掃除機や羽根なし扇風機、加湿器などで知られるダイソン社のジェームズ・ダイソン財団です。

ジェームズ ダイソン アワード 2014の国際選考結果が11月6日に発表され、18か国600以上のエントリーの中から日本人のQoloが国際準優秀賞を受賞。日本人の国際準優秀賞の受賞は2年連続です。なお国際最優秀賞にはイギリス人のジェームズ ロバーツ氏の安価な保育器「MOM」を選出されました。このうち国内TOP 5作品の表彰式が12月1日、都内で執り行われました。

国際準優秀賞/日本最優秀賞:Qolo


国際準優秀賞/日本最優秀賞に選ばれたのは、立ったまま移動できる車いす Qolo です。起立や着席の動作をアシストし、起立した状態でも移動できるため、従来の車いすでは手の届かない棚から物をとるといった動作が可能。目線の高さはコミュニケーション形態や自身の尊厳にも影響を与えるといい、そのような問題にもフォーカスを当てています。

江口 洋丞さん(筑波大学 在学中)、清谷 勇亮さん(筑波大学 在学中)の作品です。

http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/qolo/



国内2位:Raplus


菅原 祥平さん(桑沢デザイン研究所 在学中)、北野 智士さん(東京工業大学大学院 在学中)の作品。

Raplusは、既存のリハビリ用具の膝関節に取り付ける小型アシスト装置。歩行機能障害のリハビリテーション向けで、対人親和性の高い、卵の殻のような丸みを帯びた外観が特徴です。「足の力を100%補助する必要はない」とのコンセプトで開発。足に膝の半分程度の補助力を与え、足の振り出し時にはトルク制御で関節をフリーにすることで、自然な歩行をアシストします。

また同装置の歩行データをクラウドに蓄積し共有する「クラウドリハビリテーションシステム」 の開発も進めています。

http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/raplus-2/






国内3位:COMP*PASS


中垣 拳さん(慶応義塾大学SFC 修士課程卒。MITメディアラボ 修士課程)の作品。

COMP*PASSは、紙に多様な図形を描画できるコンパス。コンパスというと円を描く道具という先入観を抱きますが、COMP*PASSはただ回しているだけで紙に多様な図形が描画され、そのさまは面白いとも奇妙ともとれる不思議な感覚です。物体の形状をコピー&ペーストするように紙に転写することもできます。


http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/comppass-2/




国内4位:DOTS


鶴見 慎吾さん(名古屋市立大学大学院 在学中)、島田 達さん(名古屋市立大学大学院 在学中)、狩野 菖さん(名古屋市立大学 在学中)の作品。

DOTSは、全盲者がメモを行うためのデバイス。スマートフォンが普及した今日、端末の操作が物理的なフィードバックをあまり感じられないタッチ操作に置き換えられ、全盲者は不便に感じています。DOTSは指の触覚を使い、何月何日に予定が入っているかを確認できるデバイスです。

使い方は、インプットボタンで音声を記録し、内側に並ぶ12個のボタンで月、外側に並ぶ30個のボタンで日を表現。触覚のみでどの日付にスケジュールが入っているかが確認できます。タグマーカーによるモノの記録にも対応します。

http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/dots-making-memos-device-people-visual-disability/



国内5位:HoverBall


新田 慧さん(東京大学大学院 在学中)、樋口 啓太さん(東京大学大学院 在学中)、田所 祐一さん(東京工業大学 在学中)の作品です。

HoverBallは、クアッドコプターを内蔵し機動力を持たせたボールです。フィールドに設置した複数のカメラでボールの位置を計測、軌道や速度をリアルタイム制御するため、手のジェスチャーで投げたボールをこちらに戻す、ボールを一定の高さで浮遊させる、ボールを相手プレーヤーに追従させるといった動作が可能。子供の発達支援や高齢者のリハビリテーションなどに活かせるとしています。





http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/hoverball/




以上がジェームズ・ダイソン アワード 2014、国内TOP 5作品です。うち4作品が福祉系の作品でしたが、同アワードは決して福祉に限定したものではありません。

またダイソンは12月1日、将来テクノロジーに対して15億ポンド(2775億円)を投資し、今後4年間で世界市場に100以上の新製品を投入すると発表。会場では「我々ダイソンはエンジニアを非常に大切に考えている。(中略)ダイソンには日本人のエンジニアがひとりもいない。日本人のエンジニアもぜひ働いて欲しい」と表彰式を締めくくりました。
 
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