英Meridian、新ロスレス音楽フォーマットMQA発表。「スタジオマスター品質」でストリーミング対応

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2014年12月5日, 午後 06:36 in hi res audio
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英国のオーディオ機器メーカー Meridian Audio が、新しいオーディオファイルフォーマット MQA を発表しました。スタジオマスター品質の音質を持ちながら、ダウンロードだけでなくストリーミングの配信にも向く形式と説明しています。
Meridian といえば数年前、ニール・ヤングが MP3 の「クソみたいな音質」を嘆いて始めた、独自オーディオフォーマットの開発に協力していたとされる企業。しかしその後、ニール・ヤングは独自フォーマットではなく FLAC や WAV から、忌み嫌っていた MP3 までもサポートするハイレゾ対応プレーヤー Pono Player を開発しました。

Pono Player はクラウドファンディングサービス Kickstarter でニール・ヤング当人の知名度を最大限に活用したキャンペーンを行い、歴代3位(当時)の成功プロジェクトとなりました。
 
 
話を戻すと、Meridian は MQA についてスタジオマスター品質を持ちながらサイズは小さく、ダウンロードやストリーミング配信に向くフォーマットと説明しています。しかし、公式サイト上には技術的な解説はなく、その詳細については後日改めて発表する模様です。

なお英 Haymarket Media が運営するサイト「WHAT HIFI?」の記事によると、MQA は PCM 方式を採用しており、その音声データは FLAC や ALAC といった既存コンテナに入れられるとのこと。MQA デコーダーがない環境でも CD 音質で再生可能であり、さらに MQA デコーダー搭載プレーヤーで再生した場合は、データに含まれる追加情報をもとに「スタジオマスタークオリティ」にまで音質を引き上げることが可能と伝えています。

ちなみに Meridian は過去に DVD-Audio 向けの高音質オーディオフォーマット MLP Lossless を開発しています。MLP Lossless は DVD に2チャンネル 192kHz/24bit または 6(5.1)チャンネル 96kHz/24bit サラウンド音声をDVDに記録でき、すべてのDVDプレーヤーがサポートしています。また BD などで採用されている Dolby TrueHD にも MLP を拡張した技術が使われています。

さらに Dolby TrueHD には Advanced 96kHz Upsampling という技術があります。 これはもとの 48kHz/24bit 音声を 96kHz/24bit に引き上げると同時に、サンプリングの際にどうしても入ってしまうリンギングノイズをなくすという技術で、AV アンプやプレーヤーの DAC などに依存しないという特徴を持っています。もしかすると MQA もデコーダーが追加情報を使ってCD 音質のデータをハイレゾ相当にアップサンプリング&ビット拡張するからくりなのかもしれません。

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