Behringer がアナログシンセ ARP Odyssey 復刻版を公開。KORGと競合、価格は500ドル前後

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2014年12月26日, 午前 10:52 in analog synth
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音響機器メーカーの Behringer が、アナログシンセサイザーのモックアップ画像を公開しました。パネル上には Behringer と Odyssey のロゴマークがあしらわれ、名機 ARP Odyssey の復刻版であることを示しています。

 
ARP Odyssey は1970年代にシンセサイザーメーカーの ARP instruments が発売したアナログシンセサイザー。コンパクトな筐体ながら派手なサウンドが人気で、1972年から1981年まで、2度のマイナーチェンジを挟んで販売されました。初期モデルの Mk.I(Model 2800)はDEEP PURPLE のジョン・ロードやハービー・ハンコックなどが愛用していたほか、日本では YMO が使用していたことでも知られます。

Behringer の創業者 Uli Behringer は11月、アナログシンセサイザーの開発を計画していることを明かしました。さらに、そのために Roland や KORG、ARP、Moog など、ビンテージなアナログシンセサイザーの解析を進めており、英国のマンチェスターに新しい製造ラインを作るとも語っていました。

12月23日、Behringer は Facebook に自社のロゴを入れた ARP Odyssey の画像を投稿しました。そしてユーザーに「もし、Mk.I から Mk.III まで、3パターンすべての VCF 回路と フル機能の MIDI/USB インターフェースを搭載する ARP Odyssey を作ったらどうしますか?」と問いかけています。

しかし ARP Odyssey といえば、すでに KORG が復刻版の開発を発表していることが知られています。KORG は今年9月の発売は延期したものの、現在も2015年初頭の発売を目指して開発を続けています。

Behringer 版の ARP Odyssey が本当に発売されるならば、同時期に2社が(ほぼ)同じアナログシンセサイザーを販売することになります。しかも Behringer は500ドル前後というかなり低い価格を提示しており、これは KORG にとっては頭の痛い話です。ちなみに KORG が今年発売したアナログ・シンセサイザー MS-20 の復刻版組み立てキットは、数量限定で約1400ドルという価格設定でした。

一方で、実は Behringer は ARP Odyssey ではなく、オリジナルなアナログシンセサイザーを近く発表するという意見もあります。KORG 版 ARP Odyssey にユーザーが流れてしまうのを抑え、自社の(より安価な)オリジナルシンセサイザーへ呼びこもうという戦略です。Behringer は ARP Odyssey 発売を明言していません。

約1か月後の1月22日~25日には、カリフォルニア州アナハイムで世界最大規模の楽器見本市 NAMM 2015 が開催されます。この場に Behringer 版と KORG 版、両方の ARP Odyssey が並ぶのか、それとも Behringer オリジナルのアナログシンセが出てくるのか、いずれにしてもアナログシンセファンには気になるところです。
 
 
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