米国でアナログレコード売上が前年比49%増加、プレス工場を構えるインディーズレーベルが出現

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2014年12月26日, 午後 06:18 in analog
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世界的にアナログレコードの売上は増加傾向と言われています。米国でもその人気は加速しており、ギタリストのジャック・ホワイトがアナログ盤でリリースした新作アルバム「Lazaretto」は、1994年に Pearl Jam が記録したアナログ盤の売上枚数を更新しました。また、米Wall Street Journal は2014年の米国内アナログレコード売上が前年比49%もの伸びを見せていると報じています。

このような状況を受け、米国では自社内にアナログレコードのプレス工場を据えるインディーズレーベルが現れています。
 
 
全米No.1アルバムを持つロックバンド Modest Mouse や、ベテランバンド Dinosaur Jr. などとの契約を抱える米国のインディーズレーベル Fat Possum Records は、増加するアナログレコードファンやコレクターからの需要に応えるため、中古のレコードプレスマシンを購入。テネシー州メンフィスに専用の工場を建設しました。工場の規模はささやかなものですが、それでも日産1万3000~1万4000枚を目標に生産を開始しています。

米Billboard によると、今年の全米のアナログレコード売上は800万枚を超える見通し。それに対し、米国内で稼動しているレコードプレス工場は米国内ではこのメンフィスの工場を入れても16か所しかなく、増える一方の需要に対して供給が追いついていない状態です。

しかしいくら売上が大きく伸びていると言っても、古くなったプレスマシンは故障が多く修理費用もかさむため、それほど生産現場は潤っていません。現在、アナログレコードの市場規模は音楽コンテンツ全体の2%あまり。これでは新規プレス機の開発に投資する企業や資産家も現れにくく、黒い円盤の生産現場ではまだしばらくの間、年代物のプレスマシンをフル稼働させつつ、修理・交換用部品を探す日々が続きそうです。

ちなみに、日本国内で稼動するアナログレコード工場は横浜市にある東洋化成1社のみ。こちらは日本だけでなくアジアで唯一のプレス工場です。
 

 

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