シーゲイトが12月に発表した8TB版ハードディスク『Archive HDD v2 ST8000AS0002』が国内で発売を迎えました。発売前から注目されていた製品だけあり、入荷できた秋葉原のPCパーツショップなどでは早くも売り切れとなる人気です。

実売価格は税込で3万6000円から3万8000円台。Amazonでは発送ステータスが「通常1~2ヶ月以内に発送します」ではあるものの3万6624円です。発表時の記事では為替状況や初物が高価になるPCパーツの価格推移から4万円と予測していましたが、さらに下回る水準となりました。
ST8000AS0002の特徴をおさらいすると、デスクトップPCやサーバー用のHDD形状としては一般的な、いわゆる3.5インチHDDサイズで8TBの容量を実現した製品。特徴は冒頭で紹介したように、8TB版としては価格が異例なまでに安いことです。

3.5インチで8TBという製品自体は日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)のUltrastar He8が先行しており、PCパーツショップでは唯一購入可能な8TB版モデルでした。しかし内部にヘリウムを充填するなど特殊な技術で製造されており、原稿執筆時点での実売は7万8000円台からと高価。本モデルはこれに比べると半額以下です。

また容量がより小さい6TB版製品で最安価となるウェスタンデジタルのWD Greenも、原稿執筆時の実売価格は2万9000円台からで、ショップによっては3万4000円前後と、本モデルに近い水準となります。こう紹介すれば、本モデルの価格破壊っぷりがイメージできるのではないでしょうか。

主要な仕様としては、回転数が5900rpmと低めですが、プラッタ(HDD円盤本体)の構成は1.33TBプラッタ×6枚構成と高密度な点が特徴。シリーズ名通りアーカイブ(データ保存)に向けたシリーズで、高速性よりも容量や電力効率を重視した設計です。詳しくは発表時の記事をご参照ください。

シーゲイトが格安の8TB HDD『Archive HDD v2』発表。競合比で半額以下の266ドル

また記録密度を向上させる技術として、「瓦記録」ことSMR(Shingled Magnetic Recording)技術が導入されています。この瓦記録方式に関しては以下の記事で紹介していますので、ご参照ください。

HGSTが世界初の10TB HDDを出荷開始。ヘリウム充填と瓦記録で3.5インチ最大容量を実現


さて、自作PC派の間で注目されているのが、価格自体もさることながら、ドル円レートの相場が比較的有利な点。日本でのPCパーツの出始めは俗に「ご祝儀相場」と呼ばれるほど、米国価格に比べて高価となることが多いのですが、本モデルの原稿執筆時点での米国Amazon価格は304ドル94セント。日本で3万6000円台であれば、出始めで対抗製品がない状態でのPCパーツとしてはかなり優秀な内外価格差というわけです。

なお、秋葉原でいち早く販売を開始したPCパーツショップ「オリオスペック」の通販ページ(リンク先に挙げています)では、在庫切れではあるものの早くも12日の再入荷が告知されています。一部では争奪戦となりそうとも噂されるだけに、興味のある方は早めに動いたほうが良さそうな印象です。