米国ソニーがMWC 2015に合わせて、10.1インチAndroidタブレットの新モデルXperia Z4 Tabletを発表しました。IPX5/8およびIP6X相当の防水・防じん性能を持ちつつ、6.1mmの薄さと389g(Wi-Fi版)の軽さを実現した点が特徴です。登場時期は春からの予定。
さらに心臓部もSoCとしてクアルコムのSnapdragon 810ことMSM8994を、ディスプレイとしてWQXGA(2560×1600ドット)解像度のIPS液晶を搭載するなど、前モデルにあたるXperia Z2 Tabletから着実なアップデートが図られています。
Xperia Z2 Tablet(以下、Z2 Tab)からのアップデートという点でとくに注目できるのは、軽量化。本機の重量はWi-Fi版が389g、LTE対応版が393gですが、Z2 TabはWi-Fi版で約426g、LTE版が約439g。それぞれ37g、46gほど軽くなり、合わせてLTE版でも400gの大台を切りました。なおLTE版はLTE Cat6に対応。
また本体サイズは、約254×157×6.1mm(幅×高さ×厚さ)。Z2 Tabは266×172×6.4mmなので、わずかですがコンパクト化。その他の基本仕様も、OSはLollipopことAndroid5.0。メインメモリは3GB、ストレージは32GBと着実に強化されています。
なお、本体の薄さに関しては、公式アプリ内でフライング公開された写真からも伺えるものでした。こちらの話題に関しては当時の記事を参照ください。
ソニー、Xperia Z4 Tabletをフライング公開。2Kディスプレイに「最新超高速プロセッサ」搭載
バッテリー容量はZ2 Tabと同じ6000mAhですが、公称バッテリー駆動時間(動画視聴時)はZ2 Tabの13時間から17時間へと延長。これはSnapdragon側の電力効率向上なども効いているものと思われます。
本体デザインもXpera Z3などと同じく、側面にゆるやかな曲線を取り入れたオムニバランスデザインにアップデート。USB端子はキャップレス防水仕様です。
またオーディオ回りもXperia Z3相当にアップデートされており、本体のみでのハイレゾ音源の再生対応やデジタルノイズキャンセリングに対応、MP3音源で高域などを補完するDSEE HX機能も搭載。もちろん、PS4リモートプレイにも対応します。カメラは背面側が810万画素、正面側が510万画素です。
おもな仕様は、
- プロセッサ:Snapdragon 810 MSM8994(2.8GHz、8コア)
- ディスプレイ:10.1インチ WQXGA(2560×1600ドット)、IPS
- RAM:3GB
- 内蔵ストレージ:最大32GB
- 外部ストレージ:microSDスロット(最大128GB)
- 対応通信規格:LTE Cat 6 300bps(LTE対応モデルのみ)
- OS:Android 5.0 Lollipop
- Wi-Fi:IEEE 802.11ac
- Bluetooth:Bluetooth 4.1
- 背面カメラ:約810万画素
- 前面カメラ:約510万画素
- 本体サイズ(横長状態):約254×157×6.1mm(幅×高さ×厚さ)
- 重量:389g(Wi-Fi版)、393g(LTE版)
- バッテリー容量:6000mAh(本体固定)
- 本体カラー:ブラック系、ホワイト系
- USB端子:MicroUSB 2.0
といったところ。
また、専用タッチパッド搭載ワイヤレスキーボード『BKB50』も用意。接続はBluetooth経由ですが、Z4 Tablet本体と合体可能な構造になっています。
このようにXperia Z4 Tabletは、Z2 Tabletから全般的に仕様を強化しつつも、地味ながら着実な薄型・軽量化が図られるなど、Xperiaシリーズの強みを活かした設計に振っている印象。今後登場するであろう、スマートフォンでのZ4シリーズにも期待ができそうな気合いの入り方を感じる仕上がりです。