クラウドファンディングサービス Kickstarterで、水上離着陸ドローン Splash Drone の製品化プロジェクトが開始一週間にして目標額の7倍を超える資金調達に成功しました。
Splash Droneは水の上で離着陸ができ、雨の中でも飛べる防水仕様のクアッドコプター。海や川での空撮のためアクションカメラ GoPro HERO シリーズ用のジンバル式マウントを備えるほか、内蔵GPSによる自律航行や自動帰還、ペットボトルなどペイロードの運搬と投下、緊急用フレアの空中点火に対応します。
多くのクアッドコプターはあまり水に強くありませんが、Splash Droneはウォータプルーフ対応のおかげで水上に降りてまた飛び立つことができ、水辺でも低リスクで空撮に使えます。さらにトップのアニメーションGIFのように、物の運搬とリモート投下ができるのもユニークな特徴です。
クアッドコプターに詳しい人 が Splash Droneを見ると、昨年公開された防水クアッドコプター Marinerを思い出すかもしれません。Mariner も Splash Droneの開発者達が手がけており、フィードバックから学んだことを踏まえて後継機として Splash Drone を作ったと語っています。
Splash Droneの開発中モデルはアプリ経由のコントロールと、専用のコントローラ双方に対応します。主な仕様は:
- ビデオトランスミッター(5.8GHz帯600MW 32チャンネル)
- カーボンファイバー製の自己締め付けプロペラ
- ペイロードリリース機構
- 緊急用フレア(発炎筒)システム
- 自律飛行コントローラ
- 防水ジンバル
アプリコントロールモードでは、iOS/Androidアプリでスプラッシュドローンの自律機能を利用して、事前に決めておいた飛行計画に沿って飛ばすことができます。
Splash Droneの紹介や実際の動作は、以下の動画をどうぞ。
Kickstarterの出資金額に応じて、以下の特典があります。
例えば、約5万5000円 (389ドルと日本への送料 65ドル) を出資すれば、仮に量産化プロジェクトが問題なく成功した場合、DIYキットを今年の6月頃に発送する見込みです。
Kickstarter での調達目標は1万7500ドル。開始から30時間以内で目標金額の1万7500ドルを超え、一週間で7倍程度に達しているため、順調な滑り出しと言えそうです。
ただし、目標額を大きく超える出資希望が集まったとはいえ、また開発チームには防水ドローンの設計・製造経験があるといっても、出荷が保証された予約販売ではなく、遅延や仕様変更、あるいは失敗の可能性もある出資と成功した場合の見返りであることは認識しておく必要があります。
募集期間は 2015年4月9日(木)00:42(日本時間)まで。