PC /Mac 版の DSD 対応プレーヤーソフト AudioGate は、もともとは KORG の DSD レコーディング機器にバンドルされ、DSD とほかのフォーマットの音源との間を橋渡しする役目をもったユーティリティでした。
ところが、一部で AudioGate を DSD 対応のプレーヤーソフトとして使うユーザーが現れ、またそれを認識した KORG がサウンドエンジンの改良やプレーヤーとしての使い勝手を向上させるアップデートを提供してきたこともあり、現在では DSD 対応プレーヤーアプリとしての地位を強固なものとしています。
iAudioGate は iPhone 用のハイレゾ音源対応プレーヤーアプリ。その特徴として PC /Mac 版の AudioGate と同等のサウンドエンジンを備えます。最新のアプリらしくApple Watch からの操作にも対応するほか、ファイルの転送時は AirDrop、iCloud Drive、Dropbox などを経由できるため、PC と iPhone を接続する必要はありません。
外部DACとデジタル接続した場合は DoP によるDSDネイティブ再生にも対応します。またMP3などの非ハイレゾ音源はハイレゾ相当にアップサンプリングしての再生が可能です。ただし、iPhone単体で再生する場合は44.1kHzまたは48kHzでの再生にとどまります。
対応する OS は iOS 8 。iPhone 4S 以降で動作します。
iAudioGateの発売時期はこの夏ごろ。価格は未定。KORG は iAudioGate の詳細情報を後日発表するとしています。
ちなみに、KORG は5月16~17日に中野サンプラザで開催の「春のヘッドフォン祭2015」に iAudioGate の試聴機を用意するとのこと。Onkyo HF Player などとの違いを比較してみるのも良さそうです。