(編集部:空撮ドローンにも造詣が深いAV評論家 小寺信良 氏によるイベントリポートをお届けします)

公園もダメ、河川敷もダメと、次第に飛ばす場所が追い詰められておりますが、ドローンユーザーの皆様いかがお過ごしでしょうか。息してますか。

先日もPhantom 3 Standardを発売して勢いに乗るDJIが、国内では初となるドローンイベント、「DJI Expo」を8月1日土曜日に開催しました。

場所は新潟県は舞子スノーリゾート。新幹線越後湯沢駅から車で20分ほど北へ行ったところです。冬はスキー場となるフィールドを半分ぐらい借り切って、好きなだけドローンで遊ぼうじゃないか、というイベント、事前登録は必要ですが参加費無料ということで、さっそく行って参りました。





出迎えてくれたのは、地元魚沼市のゆるキャラ「こめつぐ君」。あらゆる名物を一体化したデザインがユルいですね。


地元ゆるキャラこめつぐ君がお出迎え

初めてのイベントということでこちらも勝手がわからなかったんですが、強者は自前でタープや椅子を持参するなど、楽しみ方も実に手慣れたものです。


オートキャンプ的なノリで楽しめる

会場は4つのエリアに分けられています。一番手前は初心者向けの座講から実技まで面倒見てくれる「New Pilot Experience」、その奧が強者が集う「Drone Race」会場。そこから山側に向かって「Free Fly Zone」が4コース設定されています。さらにその上、山から景色を見下ろす方向に、空撮を楽しむ方のための「Free Fly Zone」がもう2コースあります。こちらは本部前からバスで移動します。

New Pilot Experienceでは、座講にてドローンの基本を30分ほどレクチャー、その後指導者がついて、実際に1人ずつ順番に操縦してみる事ができます。機体はもちろんPhantom 3。皆さん初めてドローンを飛ばすということで、最初にホバリングしただけでも歓声が上がります。


参加者で長蛇の列のNew Pilot Experience

Drone Raceは、2つのフラッグの周りを楕円形のコースで3周し、タイムを競うというもの。2人ずつ同時にスタートします。機体には、マラソンなどで使われているタイム測定用センサーを取り付け、ゲートを潜るごとにタイムが計測されていきます。


Drone Race会場





レース出場機体にはセンサーを取り付ける




ゲートを通過すると計測

出場機体は意外にDJI製品は少なく、Parrot Bebop DroneやAR Drone2.0、HiTec MultiplexのRC EYE One Xtreme、同Galaxy Visitor6など多岐に渡ります。当日は風もいくらかあり、さらにコースが平坦なため、パイロットは奥行きがよくわからずフラッグをはるかに行き過ぎたり、フラッグに激突して墜落というアクシデントも。それでもベテランの華麗なフライトテクニックに思わず場内からどよめきが起こるなど、終始なごやかな雰囲気でレースが進められました。



高速にゲートを通過するAR Drone2.0


フラッグに激突して墜落するRC EYE One Xtreme

一方Free Fly Zoneでは、持ち時間15分で交代しながら、スキーコースを自由にフライトできます。各コースにはDJIスタッフが付いて、安全を確認しながらフライトさせてくれますので、ドローンがわんさか飛び交って混信、ということはありません。


スタッフに見守られながら、思いっきり飛ばせるFree Fly Zone



元々はゴルフ場だったという舞子スノーリゾートは、コースごとに木で囲われており、フリーフライトもだいたいどの辺を飛べばいいのかわかります。木陰が多いのも、真夏のイベントにはいい感じでした。電源も確保してあり、バッテリーの充電も可能です。イベント本部には飲み物やかき氷の販売もあり、お昼は舞子高原ホテルでビュッフェも楽しめます。最後はドローンを使って、空中からの記念撮影。DJIスタッフさんに撮っていただきました。

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ドローンを使った空中記念撮影も

DJI Japanとしては、首相官邸事件やドローン少年事件をきっかけに、ドローンを飛ばす場所がなくなっていることを懸念して、今回のイベントを企画したということ。今後も定期的にイベントをやっていきたいということでした。

また舞子スノーリゾートでは、この夏から「舞子ドローンフィールド」として、ドローン関連企業や愛好家の皆さんに飛行場を提供します。料金は半日(3時間)2,000円、1日3,000円。条件はラジコン保険加入者であること、プロポに技術適合シールが貼付されていることなどです。詳しくはこちらを参照のこと

ほかにもオートキャンプやバーベキュー、ディスクゴルフ、グランドゴルフなども楽しめます。パパはドローン、家族はゴルフといった懐柔作戦も可能。予約があれば、越後湯沢から無料送迎バスが出るとのこと。

業務での飛行トレーニングや趣味の空撮などでも、合法的にドローンを飛ばすことが難しくなっている昨今、このような取り組みがどんどん拡がっていくことを期待しましょう。