「電気酔い止め」効果が発見される。乗り物酔い防止ヘッドホンやVR酔い防止に応用も

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年09月8日, 午後 12:36 in eeg
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インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが、脳への電気的な刺激が乗り物酔いを軽減する「電気式酔い止め」効果を発見しました。将来的にはスマートフォンを電源とした「乗り物酔い防止ヘッドホン」などが製品化されるかもしれません。
 
 研究チームは、まず被験者を乗り物酔いの状態にするため、頭部を固定しつつ高速回転する椅子を用意。さらに被験者の頭部には電極つきヘッドバンド(EEGキャップ)を装着し電気的な刺激を与えます。
 
 
実験は、実際に椅子を回転させて目が回った状態にした被験者に、弱い電気的刺激を与える方法で行われました。その結果、電気によって被験者が感じるめまいや吐き気が大幅に軽減されたうえ、症状が回復するまでの時間も短縮することがわかりました。

乗り物酔いは、脳に伝わる視覚や平衡感覚、そして自律神経といった信号の連携が乱れることで引き起こされます。インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、電気的な刺激がこれらの信号を一部麻痺させることで、めまいや吐き気といった乗り物酔いの症状を抑える効果があったとしています。

 


研究チームのリーダー Qadeer Arshad は、5~10年あればこの効果を利用した乗り物酔い防止器具を製品化できるとしています。さらに EEG キャップではなくスマートフォンのイヤホンジャックから電源を取るヘッドホン/イヤホン型の製品を提案しています。

もしかすると何年か後には、イヤークッションやヘッドバンドに電極が付いた「乗り物酔い防止機能付きヘッドホン」が市場に出回り、VR 酔いしない「電極付き VR ヘッドセット」などが製品化されているかもしれません。

ちなみに乗り物酔い防止には事前にお酒を飲むのも効果的とされます。理由はアルコールが心理的な緊張をほぐし、心身がリラックスするため。ただ、飲み過ぎるとただの酔っぱらいになってしまうのでご注意を。あと、言うまでもなくドライバーの飲酒は厳禁です。
 
 

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