Appleスペシャルイベントの新製品の中でも、新規性の高いモデルということでたびたび噂となっていたiPad Pro。「12インチiPad」や「大型iPad」と呼ばれていたモデルとして、情報が出るたびに真偽が問われる存在でしたが、ついに(本当に)登場することなりました。

そして本体と同等に注目されていたペン入力対応に関しても、本当であったことが判明しました。ペンの名称は『Apple Pencil』。鉛筆の名を冠した、電池内蔵タイプで圧力+傾き感知機能を備える、高精度スタイラスペン。ただし本体とは別売りとなるアクセサリで、価格は99ドル。発売は11月中で、iPad Pro専用とされています。



電池内蔵式と聞いてピンと来る方もいるでしょうが、圧力感知機構や角度(傾き)センサはペン側に内蔵するタイプ。そのため、ペン先も細い(いわゆる高性能なアクティブタイプの)仕様です。



アップル側が打ち出す特徴は、反応の良さとレイテンシ(遅延)の低さ。公式紹介ページには「反応の良さは抜群。タイムラグは実質ゼロ」というキャッチも出ており、とくにレイテンシに関しては「書き始めから画面が反応するまでのレイテンシはほとんど感知できないレベル」と、かなりの自信を見せています。



合わせて、本体とペンの通信回数は1秒あたり240回、マウス風に呼ぶとレポートレートが240Hzである点も特徴としています。このレートはタッチパネル、つまり指での操作に対して2倍となる値。こちらのレイテンシも「わずか数ミリ秒レベル」と謳います。



充電は、ペン背側のマグネット式キャップ内部にあるLightningコネクタによって、iPad Pro本体より給電します。公称充電時間は15秒間充電で30分。充電時間の詳細は不明ですが、フル充電では12時間の動作が可能です。



気になる対応アプリですが、iPad Proの標準アプリではメモやメールが対応。素早く手書きメモなどが入れられます。またスペシャルイベントでは、対応アプリの最初にマイクロソフト『Office for iPad』を紹介。インク機能での手書き注釈などをデモ。



続いてAdobeのComp CCやPhotoShop Mix、Sketchなどでもデモがなされました。また公式サイトでは、FiftyThreeのスケッチ用アプリ『Paper by FiftyThree』を代表例として紹介しています。こうしたところを見ていると、やはり従来のスタイラスペンと同じく、グラフィックやスケッチ系のアプリからの対応が進みそうな気配です。



このようにともすれば大胆な設計となっているApple Pencilですが、実はiPadシリーズで初めての公式ペン。iPad用のペンはサードパーティ製品が当たり前のように登場しているため、人によっては意外に思われるかもしれませんが、アップル純正はこれまで出ていませんでした。

しかし、iPad Pro専用とした大胆な設計や、レイテンシの低減を重視したコンセプトなど、これまでの(とくに安価な)ペンでは満足できなかったクリエイターのツボを押さえたアピールは、初めての製品とは思えないほどの積極性と呼べそうです。

良くも悪くもある意味で大胆なコンセプトのiPad Pro本体を含めて、否が応でも完成度が気になる存在でしょう。
なお、iPad Pro本体を含め、スペシャルイベントでの様子は、以下の記事を参照ください。

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