昨今ヘビーゲーマーなどの間でじわじわと注目度を上げている曲面型ディスプレイが、ぐっと手頃になります。デルが、27インチで縦横比16:9の液晶パネルを採用したフルHD対応の曲面ディスプレイ『SE2716H』を発売しました。同社サイトでは既に販売中です。

注目の価格は3万9980円(税別、配送料込)。原稿執筆時に最廉価となる曲面型ディスプレイはLGエレクトロニクスの29インチモデル『29UC97-S』で、実売は約7万円。つまり曲面型というカテゴリでは、4割ほど手頃になる計算です。




もう一つの特徴は、曲面型としては珍しい16対9という縦横比。実はこれまでの曲面型は、ほとんどが縦横比が21:9、いわゆるウルトラワイドタイプのパネルでした。上述した29UC97-Sも解像度2560×1080ドットの21:9仕様です。

パネルの動作モードはVAタイプ。コントラスト比は標準3000:1、ダイナミックコントラスト比は800万:1、応答速度は最短グレーtoグレー(GTG)で6ミリ秒と、このあたりはVA駆動の優位点を活かした仕様と呼べそうです。



もう一つの特徴は、ベゼル(額縁部)が公称値7.7 mm(左右および天側)と細い点。曲面ディスプレイは単体でも見慣れると独特の没入感的なものを感じますが、こうした特徴はマルチディスプレイで横に並べて置いたときにさらに際立つもの。
この点からするとマルチディスプレイとは相性が良いとも言えるわけですが、そうした使い方においては、このベゼルの細さは大きなメリットとなるわけです。

なお、曲面パネルのメリットやマルチディスプレイとの相性の良さ、そして独特の迫力に関しては、LGの担当者にインタビューした下記の動画記事を参照いただければわかりやすいと思います。

【動画】LG 21:9 横長曲面IPSディスプレイインタビュー、シネスコサイズをフル表示可。3Dデモ披露


映像入力端子は、HDMI入力(MHL対応)×2基、VGA(D-Sub15ピン)×1基。昨今じょじょに増えてきたDVI端子のないタイプです。音声端子はオーディオ入力×1基、ヘッドフォン出力×1基を搭載します。

また本体の塗装は高級感を演出できるピアノブラック。つまり光沢のある黒をベースにした仕上げです。指紋などには気を使う必要がありますが、細いベゼルと相まって引き締まったデザインイメージを与えます。



隠れた特徴は内蔵スピーカーとアンプ。PC用のフルHD製品としては出力大きめの9W+9W出力となっており、また位置も左右の背面側に下向きマウントされているため、邪魔にならない設計です。

スタンドは上5度~下21度のチルトに対応。デル側は設計の堅牢さによりぐらつきを心配する必要がない点もアピールします。さらにVESAマウントにも対応。本体サイズはスタンド込みで、616.5×457.79×176.15mm(幅×高さ×奥行き)、重量は6.26kg(スタンド+ケーブル込み)。

デル製ディスプレイの隠れた特徴でもある保証に関しては、3年良品先出しサービスを提供。これは故障の際「先に交換される良品を受け取ってから故障した本体を返せる」制度。故障で使えない時間を短くできるのがメリット。
さらにオプションで4年または5年への延長保証も可能です。



一見すると見た目の面白さからの人気とも思える曲面ディスプレイですが、購入したユーザーからの評価は「見慣れるとむしろ平面より自然に見える」という意見多く、また一定以上の支持もあります。参入するメーカーがじょじょに増えている点は、そうした理由もあるわけです。

そうした中でSE2716Hは、解像度こそフルHDに留まるものの、価格的には一気に身近なものとしてくれる存在。単体の製品として魅力的なのみならず、今後曲面ディスプレイがどれだけ定着するか、といった市場的な面からも注目の一品です。