Facebook の CEO マーク・ザッカーバーグが設立した非営利団体 Internet.org が、アフリカ大陸に通信衛星を使った無料インターネット環境を提供すると発表しました。2016年後半に打ち上げが予定されるイスラエルの通信衛星 AMOS-6 を利用する計画で、サハラ砂漠以南の大部分をカバーするとのこと。

Internet.org は、いまだインターネット環境を持たない国や地域へのサービス提供を目的とする非営利団体で、2014年7月のザンビア共和国へのサービス開始を皮切りに世界で活動を続けています。
 

 AMOS-6 は、イスラエルの軍用機やガルフストリームなどを生産するイスラエル・エアロスペース・インダストリーズが製造する通信衛星で、オペレーションは同じくイスラエルの Spacecom が担当します。

Facebookはフランスの衛星オペレーターEutelsatと提携してこの衛星を使い、アフリカ大陸へインターネット環境を提供します。
 
 
[Image credit:Eutelsat]

2013年の設立以来、Internet.orgはアフリカへのインターネット環境の提供プログラムを展開してきました。しかし現在のところ環境を構築できたのはさきのザンビアを含む数か国にとどまっています。一方 AMOS-6 衛星を使えば、ネット環境提供エリアをアフリカ大陸の大部分へと一気に拡大できると期待されます。

Internet.org 副社長クリス・ダニエルズは「Facebook の使命は世界をつなぐこと。アフリカのインターネット環境にたちはだかる障壁をなくすために衛星が重要な役割を担っている」と語りました。

ちなみに Internet.org は、通信衛星以外にも無人飛行機をつかったインターネット環境の中継手段を開発中です。Aqwila と呼ばれるそのブーメランのような無人機は翼の幅が 42m もあり、太陽光をエネルギーにしてネットワーク提供地域上空を旋回しつつ、レーザー光線を使い約10Gbps の通信を提供します。
 
 
Aquilaの開発も進んでおり、年内には飛行テストを実施予定。ただし実用開始時期については現在のところ未定です。