眼球の動きによって生じる微細な電位差を読み取ることが可能で、心と体を可視化するウェアラブルJINS MEME(ミーム)。ついに11月5日に発売することが発表されました。価格はスポーツサングラスタイプが1万9000円(税別)、ウエリントンタイプが3万9000円(税別)です。試着してみた体験記はこちらをご覧ください。
今回発売される製品は2種類で、ひとつが3点式眼電位センサーと6軸センサー(加速度とジャイロセンサー)を搭載したウエリントンタイプの「JINS MEME ES」。
JINS MEME ES
もう一つが6軸センサーのみ搭載したスポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」になります。ESは度付きのプラスチックレンズに替えることが可能とのことです。
JINS MEME MT
バッテリーは充電時間は約2時間で最長約24時間もちます。給電はマイクロUSB端子接続になります。
スマホとブルートゥース接続で連携し、データを記録していきます。逆に言うとスマホがないとこのウェアラブルは活用できません。11月5日にApp Storeで公開されるアプリ「JINS MEME App」は、アタマ年齢やカラダ年齢を測定するライフログアプリ。
また「JINS MEME RUN」はMT用でランニングフォームをチェックして身体のバランスをリアルタイムに記録していきます。「JINS MEME DRIVE」は、運転中の疲れ、眠気を目の動きを検知し3段階で知らせるアプリで、ES用になります。
JINS MEME RUN
為末大氏「アスリートがより効率よく走る手段に役立つ」
残念ながら、Android版は2016年1月の公開予定で、Androidスマホしか持っていない人は、それまで待つしかないようです。
ほかにもさまざまな開発者に向けてSDKとAPIを公開し、画期的なアイデアの詰まったアプリが生まれることを期待しています。
HACKATHONで生まれたアプリ
発表会では、田中仁社長が「MEMEで使っているセンシング技術を、JINSのすべてのメガネに搭載したい。できれば5年以内に」と述べました。また、「バッテリーと基盤、センサーがまだまだ極小化されていないため、現時点では2種類のタイプです。これを極小化することで、どのフレームにも対応できるものを作っていきたいです。第2世代は、ここ1、2年でできないか模索しています」とのこと。
田中仁社長
また、ニンテンドーDSソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などで有名な東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太氏も登壇。「MEMEを応用することで、認知症やパーキンソン病など医療の研究にも活用し、病気を未然に教えてくれるようにしたい」と発言しました。
川島隆太氏
JINS MEMEを先制医療での活用を目指す
ESは試作機よりしっかりした感じ。ホールド感もいいし、バッテリー部分の重さもほとんど感じない
サングラスは上手なバリエーション。耐久性を増すためにツルが太いけど、その分しっかりホールドする感じです。
使った感じでは、センサーからアプリへデータが伝わるタイミングに若干タイムラグが有りますが、これまでのヘルスケア系グッズやアプリと違って、身体のバランスや状態をデータ化できるので、今回発表されたアプリのほかにも、たくさんおもしろいアイデアが生まれそうです。