写真を始めたばかりの少年時代、カメラ店を営む父親から「カメラはニコンに限る」と洗脳されて以来ニコン派のオレ。プロのカメラマンになってからC社やO社に浮気もしたが、メインのカメラはニコンであることに変わりない。

そんな二コンファンの心をくすぐるのがオモチャが登場。それが名機「ニコンF」を模したナノブロック『ND ナノブロック Nikon F』だ。
ニコンFとは1959年に発売され、数多くのプロに愛用された一眼レフで、ニコンファンなら知らない人はいない伝説の名機。オレが写真を始めた1980年代には、すでに製造を終了していたが、それでも三角形のペンタ部に刻まれた"F"の刻印は、子供心にも憧れの的だった。

オープンしたてのニコンミュージアムを訪れ、このナノブロックの実物を目にしたとき、衝動買いしてしまったのはニコンファンとしては仕方のないことだ。

ニコンが運営するオンラインショップ『ニコンダイレクト』や、品川にあるニコンミュージアムで購入できる。税込3980円。

浮き浮きする想いで帰宅し、早速組み立てようと思い開封するが、その中身を見て愕然とする。あまりにも細かいパーツが多く、そして40行程にもなる長~い取扱説明書・・・・「コレを本当にオレは組み立てられるのか?」

数多くの袋に小分けされたブロックに、取扱説明書は新聞紙大の両面で全40行程もある。

カメラマンには手先が器用な人が多い。が、当然なかには不器用も人もいる、かくゆうオレだ・・・・なにはともあれ、まずは組み立てる前の準備を始める。実は以前、ナノブロックマスターともいえる腕前持つライターM氏の作業を見る機会があったのだが、そのとき便利そうだった以下のアイテムをそろえることに。

ブロックを種類別に分別する仕切り付きのケースと、先端が細いピンセット。いずれも100円ショップで購入。

ブロックの種類と総数を数えようかと思ったが、あまりに多いので途中で面倒になり断念。

すべてのブロックを種類ごとに分別し、ケースに入れていく。手先は不器用だが、このような細かい作業は割と得意だったりする。ブロックを分別するのに1時間近く掛かってしまったが、これで効率よく作業できるはず。下準備が重要なのはどんな仕事でも同じなのだ。

小さなブロックや組み合わせが込み入った部分は、ピンセットと使うと楽に作業できる(ライターM氏の受け売り)。

さぁ組み立て開始。まずは説明書に従いブロックを選ぶ。コレは前もって分別しておいたのが功を奏し、テキパキと行える。図の通りに並べて組み立てるわけだが、注意したいのが接続の位置。間違えて接続すると、場合によっては相当前の手順からやり直さなければならないので結構ツライ。

前半の難関はレンズ下部。細かい部品が多い上、接合位置を間違えて、2度もやり直すことになった。

間違えてはやり直しを繰り返し、ボディーやレンズ部をドンドン組み上げていく。最初はミスも多かったが、だんだん慣れてきたせいか途中から順調に進んだと思う。そんなこんなで前半(説明書の表面)が終了、組み立て開始からここまで、所要時間は約4時間半。

レンズの筒部分の形状はやや難易度が高い。一方ボディーはシンプルなので慣れれば簡単。

そして後半(説明書の裏面)前半と比べるとウソみたいにノーミスで進む。後半の山場はペンタ部やダイヤルなどの複雑な形状部分だが、これまでの経験のおかげか難なく組み上げて、所要時間も約3時間で終わった。やはり人間とはいくつに成っても成長できるものだ。

徐々にペンタ部の三角形が組み上がっていくごとにテンションもあがる。

①ペンタ部の斜め部分は特殊な形状のブロックを使う。なるほどな~と感心。
②巻き上げレバー部分。ブロックの組み合わせも、よく考えられている
③終了間際、残り少なくなったブロックを見ると、寂しく感じる
④ロゴと刻印はシール。できればココもブロックだとよかったな......

最後にロゴと刻印のシールを貼って、ついに完成。準備を含めると約8時間半。最初は無事組み上がるか不安だったが、終わってみると何とも言えない充実感がある。楽しい時間を与えてくれてありがとう。そしてこれからもニコンファンであり続けようと心に誓うのであった。(後編につづきます)
完成した「ニコンF」ナノブロックを360度View