960GBで299.99ドルのTLC版SSD『BX200』をクルーシャルが発売、低価格ながらリード540MB/秒

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2015年11月4日, 午後 05:18 in BX200
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クルーシャルがTLC (1セルあたり3ビット記録) NANDチップを搭載する2.5インチ/シリアルATA接続SSD『BX200』シリーズを米国で発売しました。驚くのはその価格で、なんと960GB版が299.99ドル、480GB版が149.99ドル240GB版が84.99ドルです。

マイクロンテクノロジーのブランドであるクルーシャル (Crucial) は、2014年6月に発売したMX100シリーズでSSDの価格水準を一気に引き下げた立役者的メーカー。今回の「発売直後から960GB版が400ドル割れ」は、その衝撃もかくや、という価格です。





TLC NANDチップの製造プロセスは16nm (ナノメーター)。心臓部となるコントローラチップはシリコンモーションの『SM2256』で、クルーシャル (マイクロン) 検証済みのファームウェアが導入されています。



速度に関しては、容量に関わらず共通。連続リードが最大540MB/秒、連続ライトが最大490MB/秒、ランダムリードが最大6万6000IOPS、ランダムライトは7万8000IOPSと公表されています。



TLC NANDチップは、コストパフォーマンスに優れる代わり、従来の同社製品に採用されたMLC (1セルあたり2ビット記録) NANDチップと比べると原理的にライト速度で劣りますが、本機は書き込み時にメモリチップの一部をSLC (1セルあたり1ビット記録)動作により高速化する『SLC Write Acceleration』技術を採用し、実速度を向上させています。

これにより、連続リードや連続ライトは現行シリアルATA版SSDの水準で、価格を考慮すると高いレベル。ランダム値に関しても、960GB版として考慮しても、やはりコストパフォーマンス的に高い水準です。



またTLCチップはMLC NANDチップと比較して書き込み耐久性も原理的に劣りますが、こちらもSLC Write Acceleration技術やコントローラ側のサポートで、総書き込み容量(TBW)は72TBと、同社のMLC SSDと同水準。目安としては「1日あたり40GBの書き込みで5年間」を謳います。

保証に関しても、同社製の他のSSDと同様の3年間制限付保証をキープします。

厚みは7mmですが、9.5mmベイ用のスペーサーも付属。またデータ移行ソフトウェアとして、Acronis True Image HDの使用権も標準添付します。



さて、仕様と価格の面でライバルとなりそうなのは、2014年8月に発売されたサンディスク Ultra IIでしょう。今回注目の960GB版で比較すると、Ultra IIは発売から1年以上が経過したこともあり、米国Amazonでの販売価格は本機と同じ399.99ドル。現在秋葉原のパーツショップなどでは、特価販売などで税込3万円台になっているところも見かけます。

対してBX200は、スタートからUltra IIの実売と同じ価格という挑戦的な値付けであり、1ドル=120円換算でも3万6000円。

日本でのクルーシャル製SSDの実売価格を考慮すると、BX200の960GB版は、販売直後から実売で税込3万円台も期待できる価格設定。時間が経過して価格がこなれてくると、SSDの最廉価格水準を塗り替える製品となる可能性は十二分にありそうです。

 

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