ネットワークHDDなのに4K動画再生、3万円台からのNASキット2モデルがASUSTORから

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2015年11月6日, 午後 01:57 in 4k
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▲AS3102T正面


台湾のストレージ関連メーカーASUSTOR (アサスター) から、4K/30fpsの動画再生に対応した個人向けNAS (ネットワーク接続HDD) キット2モデルが発売になります。扱いはCFD販売で、想定価格はHDDベイ2基の『AS3102T』(写真) が3万4000円前後、ベイ4基の『AS3104T』が5万3000円前後。ただしキットなので、中に入れるハードディスクは別売りです。両モデルとも発売時期は11月上旬。

SoC (CPU) として、4KのH.264ハードウェア再生に対応したCeleron N3050 (Atomベースのほうです) を、さらにメインメモリは2GBのデュアルチャンネルDDR3Lを搭載。これまで同社のNASで4K動画出力に対応した製品はより高価なモデルのみでしたが、この2モデルで価格がぐっと手頃になりました。





NASとしての性能は、最高リード速度が110MB/秒、最高ライト速度が112MB/秒。これはAS3102TがRAID 1構成時、AS3104TがRAID 5構成時という条件です。


▲AS3102T背面


主な端子は、有線LAN (1000BASE-T)が1基、USB3.0が3基、ディスプレイ出力用のHDMI 1.4が1基。HDMIバージョンは1.4なので、4K出力時のリフレッシュレートは動画以外も30Hzとなります。


▲AS3104T正面

最大搭載可能HDD容量は、AS3102Tが16TB、AS3104T (写真) が32TB。対応可能なボリューム構成 (RAIDモード)は、AS3102TがシングルドライブとJBOD、RAID 0、RAID 1。AS3104Tはこれに加えて、RAID 5とRAID 6、RAID 10が加わります。

また、ハードウェアによる暗号化エンジンも搭載。本機はフォルダーレベルでのAES 256bit暗号化が可能な仕様ですが、暗号化使用時でもアクセス速度の低下を防げます。公称の暗号化使用時の最高リード速度は110 MB/秒、最高ライト速度は71 MB/秒。とくにリード速度はほとんど速度低下がないのがポイントです。

OSは、Linuxベースの同社開発OSであるADM 2.5(以降)。アプリ導入が可能な点が特徴で、監視カメラコントロールやiTunesサーバー、各種クラウドストレージとの同期などの機能がアプリとして増やせる構造です。



また、スマートフォンなどへの動画転送時に便利な動画トランスコード機能も搭載。SoC側のハードウェアエンコーダーを使う『Hyper-Transcoding』機能で、一般的なソフトウェア変換に比べて、およそ10分の1の時間で完了するとアピールします。

上記のグラフはASUSTOR発表のデータで、フルHD/H.264+AC3のmkvファイルから、320×240/H.264+AACのmp4ファイルへの変換速度。数値は変換フレーム/秒です。



HDDのインストールも、本体カバーはスライド式で、ネジ留め箇所も手回し式ネジのため、工具不要でHDDを搭載可能です。さらに初期設定はPCだけでなく、スマートフォンから専用アプリ経由でも可能です。

本体サイズはAS3102Tが102×165×218mm(幅×高さ×奥行き)、本体重量は1.17kg。AS3104Tは164×165×218mm(幅×高さ×奥行き)で1.6kgです。


▲AS3104T背面


ASUSTORは、自作PCパーツや昨今ではスマートフォンでも存在感を強める台湾ASUS(エイスース)のグループ会社ですが、欲張りなほどの多機能性や基本性能の高さといった点をASUSから引き継いでおり、NAS用キットでも存在感を高めているメーカー。

4K動画の再生は一見ネットワークHDDと関連が薄そうな機能ですが、スマートフォンやデジタルカメラで4K撮影機能が増加している点、そして家庭用のネットワークHDDがそれらの写真や動画の保存場所として使われる点などを考えれば、意外と理にかなったところでもあります。
 
 

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