撮影後にフォーカスを変えられるLight Fieldカメラのメーカー Lytro が、ボール型の360度カメラ Immerge を発表しました。

データ量にして他社製VRカメラの3〜4倍という高精細360度カメラアレイを5層重ねた構造をしており、360度にわたって任意の場所に焦点を合わせられる立体VR動画、6軸自由度の視点移動、奥行き認識によるCGと実写VR動画の融合などが可能になるとうたいます。


Light Field 写真とは、多数のカメラで光線の向きまで記録する技術。記録した光束から演算処理によって画像を「取り出す」ことで、撮影後に遠景から手前まで自由にピントをあわせたり、3D写真の撮影などが可能になります。

Lytro ではイメージセンサの前に微細なレンズを複眼のように敷き詰めることで、コンパクトなカメラでもライトフィールド写真が撮れるコンシューマ向け製品 Lytro と、上位版 Lytro Illum カメラを販売してきました。

今回新たに発表された Immerge は、360度を同時に撮影できるボール型のVR向けライトフィールドカメラ。Lytroいわく、データ量と解像度にして他社製VRカメラの3倍から4倍という360度カメラアレイを5層に重ねた構造をしています。

カメラをリング状に並べた一般的な360度カメラでは、左右に隣りあったカメラの映像2枚からステレオ3D映像を得るのに対して、Immergeでは360度全体のライトフィールドを記録することで水平だけでなく垂直方向の視差も得られることが利点のひとつ。

また「この光線は被写体のどこから届いた光なのか」から場面全体の奥行きを認識することで、実写VR映像とCGの融合も可能になると説明されています。



Immerge はVR映像コンテンツ制作向けの業務用製品として、撮影データ記録用サーバと再生プレーヤ、動画編集アプリ用プラグインとともに2016年第1四半期に販売およびレンタルされる予定。価格はまだ明かされていませんが、メーカーでは単体で数千万円、レンタルで一日数十万円単位になるとしています。