米アップルが、iPad Pro の Lightning コネクターが USB 3.0 に対応することを認めたと Ars Technica など複数のメディアが伝えています。iFixit の iPad Pro 分解記事が公開された際、メイン基板に USB 3.0 コントローラーが搭載されていることが一部で話題となっていました。
 
 
ことの発端は、iFixit が掲載した iPad Pro の分解記事。この記事中で iFixit は特に触れていませんが、目ざとい読者が「USB 3.0 コントローラーを積んでるぞ」と話題にしはじめ、これに反応した海外メディアのいくつかが米アップルに確認をとったところ iPad Pro が USB 3.0 に対応するのを認めたとのこと。

Lightning の端子は表裏どちらで挿しこんでも使えるのを売りとしつつ、表と裏でピン配列が異なるというなかなかの変態仕様です。iPhone や iPad は Lightning ケーブルを接続した際、ケーブル側の端子部に内蔵する認証チップとネゴシエーションし、通信に使うピン配列を動的に決定する仕組みを備えるとされます。

一方、 iPad Pro の Lightning コネクターは、これまでの iOS 機器の Lightning コネクターが下側に8ピンしか備えていなかったのに対し、上下それぞれに8ピンずつ、計16ピンを搭載します。USB 3.0 対応のコントローラーにくわえ、これまでとは違う Lightning コネクターを採用したことも iPad Pro が USB 3.0 での通信に対応するのと関係があるのかもしれません。

もし USB 3.0 対応の Lightning - USB ケーブルが発売されれば、iPad Pro でこれまでより高速なデータ転送が可能となることは間違いありません。
 

iPad Pro の Lightning コネクター
 
ただ、今の段階からアップルが USB 3.0 対応の Lighning - USB ケーブルを発売するかというと、疑問に感じることもあります。EU は2017年を目処に携帯電話やスマートフォン、GPS トラッカーなど無線通信機器の充電器と充電コネクターの規格統一化を義務付けています。コネクターの共通規格としては USB-C(USB Type-C)が有力視されているうえ、アップルもこの決定に賛成していることを考えると、iPhone や iPad なども現在の Lightning コネクターから共通規格のコネクターへ移行すると予想されます。

iPad Pro において今後 USB 3.0 接続による高速転送が可能になるのかどうか、気になるところです。