トランスフォームする未来のクルマ「エクスマキナ」は"タチコマ"か?

Fumio Kurokawa
Fumio Kurokawa, @ku6kawa230
2015年11月25日, 午前 11:00 in exmachina
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ひと月前の話題ですが、東京モーターショで気になるクルマを見つけました。それはトランスフォームするクルマ「エクスマキナ」です。

開発は、同じ名称の(株式会社)エクスマキナというベンチャー企業で、既存のクルマのカスタマイズではなく、ワンオフのオリジナルパーツやオリジナルデザインで目を引きます。エクスマキナのロボティクスな車体デザインは「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインで世界的に著名な大河原邦男氏が手掛けています。


iPhoneはマニア層が受け入れた。果たしてエクスマキナはマニア層に受け入れられるか?

「エクスマキナ」の開発を統括する木下浩臣社長に話を聞きました。


筆者:「エクスマキナ」の開発コンセプトとビジョン(展望)をお聞かせください。

木下氏:開発コンセプトは右脳、ブランド、知財、世界の4つです。「右脳」とは何かというと「かっこいい」「おいしい」とかに敏感に反応するものです。そして「ブランド」化して展開をしたいと思っています。「知財」ですが「エクスマキナ」で使用した技術などを他人にも活用してもらいたいというもので、汎用性のあるものにしたいと思います。そして最後の「世界」ですが、デザインに大河原邦男さんを起用したのは世界的にネームバリューがありレジェンドのような存在です。魅力を訴求し、世界で販売できるように展開したいと思います。

筆者:とはいえ、生活にクルマが必須という感覚は徐々に薄れていると思いますが?

木下氏:この「エクスマキナ」はアップルのiPhoneと同じようなものに位置付けたいと思っています。iPhoneの初期ユーザーはアーリーアダプターやマニアな層の人たちですよね。その人達に対して「エクスマキナ」を訴求したいということを考えました。クルマ離れの世の中で、これを欲しいと思ってもらえる何かを提案したい。彼らはネット社会のなかで発言力もあります。

それに所有する価値というよりも、つながる何かを提供することが重要です。クルマ自体をスマートフォンのような使い方をするとか、ネット接続するとか、リア部分にデジタルサイネージを付けることも可能なので、存在自体が発信するものになると思います。



筆者:トランスフォームする未来のクルマということですね。

木下氏:クルマ自体が折りたためることや、それによって狭いところへも入っていけることなどがあります。クルマに乗っているというよりもロボットを操作しているという感覚です。今の時代はクルマのブランドで差別化するような時代ではなくなりました、ムリすればいい車も購入できます。でも、そうではなくて、ほかとは違うモノを何かを探しているような感じがいい、ほかと違うものを欲しがっている人たちに「エクスマキナ」を提供したいと思っています。


ポリススピナーではなくタチコマ

取材を行って感じたことは、新しいテクノロジーの出現によって数年先には、今よりもクルマの製造コストが下がって行くはずでしょう。

つまり、従来の大手自動車メーカーのみの独壇場ではなくゲームで言うところのインディーズ系のクルマメーカーの台頭もあり得えます。この「エクスマキナ」もその一例。ただし、まだスペック上は改良の余地もありそうです。現在のクルマの未来とクルマの中間に位置するものになるのではないでしょうか。

例えれば映画『ブレードランナー』に出てくる「ポリススピナー」ではなく、『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX(S.A.C)』に登場する「タチコマ」のようなものです。横並びではなく、自分の個性にあったクルマの未来は平和な社会の象徴であると同時に、成熟した未来への一歩かもしれません。

すでに実用化に際しての問い合わせもあり、目立つことから「警備車両」として活用したいという要望もあるそうです。このチャレンジとクルマのトランスフォームの技術がさらに昇華して、あたらなモータリゼーションのありかたや改革が起こることを期待しています。


 
 

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