モバイル向けレコーディング機器を展開する IK Multimedia が、アコースティックギターを iPhone や iPad、iPod touch、 Andorid デバイスで高品質に録音できる iRig Acoustic を発表しました。発売時期は11月末。

特徴は、ギターやウクレレのサウンドホールに取り付けるマイククリップ。MEMS マイクを採用したことにより、ピエゾ方式やピックアップコイル方式とは異なる存在感のある生音の収録を可能としました。


 もちろん最良の音を得るならば、スタジオで高級なコンデンサーマイクを使うのがいいはずです。しかしアマチュア/宅録ミュージシャンにとってはスタジオを用意すること自体が困難。日常使いで、なおかつ少しでもいい音を録音したい人にとって iRig Acoustic は魅力的な選択肢かもしれません。

メーカーによれば iRig Acoustic の MEMS マイクは15Hz~20kHzのレンジを拾うことが可能で、ギターに取り付けるだけで豊かな倍音から弦とボディ相互の共鳴まで、アコースティックサウンドの収音を可能とのこと。

マイククリップを装着するサウンドホール部は最大4mmまでの厚さに対応。本体の音声入出力端子は4極端子(1/8" TRRS)を採用し、iPhone /iPad /iPod touch に加え CTIA/AHJ 規格準拠4極ヘッドセット端子を備える Android デバイスや 2008~2013年に出荷された4極ヘッドセット対応の Mac などに接続できます。

またステレオミニヘッドホン出力は、イヤホン、ヘッドホンのほか外部スピーカーや PA ミキサーなどへの接続に対応します。



専用の AmpliTube Acoustic アプリでは、実際に演奏や録音を開始する前にウィザード形式で楽器に合わせたキャリブレーションができます。また他のアプリと連携する Inter-App Audio / Audiobus に対応しており、好みのアプリでレコーディングすることも可能です。

AmpliTube Acousticには無償版の AmpliTube Acoustic FREE と有償版が用意され、FREE ではコンプレッサー、パラメットリックEQ、ソリッドステートアンプ、Feed Killエフェクトを搭載。有償版には12弦シミュレータ、オクターバー、音色を変えるBody Modeler、グラフィックイコライザー、さらに追加のソリッドステートアンプと真空管アンプ機能が含まれます。

また1トラックレコーダーおよびループドラム機能も備えており、アプリ内課金では8トラック化と DAW 対応、4トラックルーパーなどが追加されます。


iRig Acoustic は11月末の発売予定。オープン価格ですが、税別の市場想定価格は7000円。有償版の Amplitube Acoustic アプリは1200円です。

下は iRig Acoustic 開発のきっかけになったとされるスパニッシュギターの巨匠パコ・デ・ルシアの2012年モントルー・ジャズ・フェスティバルでの名演。