Googleメガネこと Google Glass の新モデルがようやく姿を現しました。Google が米連邦通信委員会FCCに提出した文書から明らかになったのは、一般的なメガネのように折畳み式になった新モデル。

ほか画面(を投影するプリズム)が長くなる、5GHz帯WiFi対応など、中身もデザインも一新されています。

Google がメガネ型ウェアラブルコンピュータの Glass を初披露したのは2012年。2013年からは一部の開発者やテストユーザー限定に Explorer Edition の提供を始め、2014年には米国限定ながら誰でも1000ドル払えば購入できるようになっていましたが、あくまで有料テストの扱いであり、一般消費者向けの製品ではありませんでした。

2015年1月にはその「エクスプローラー・プログラム」も終了したものの、Googleからは引き続きGlassを開発中であるというほか、具体的な製品仕様や販売時期などのアナウンスはないままでした。

今回見つかったのは、米国で無線機器の登録と許認可を管轄するFCCにGoogleが報告した" A4R-GG1 " モデル。一般向け商品のFCC登録では、発売前の情報を漏らさぬため外観写真などを非公開にすることが認められていますが、A4R-GG1 は外観も中身の写真も、ドラフト版のユーザーマニュアルまで堂々と載せています。


新 Google Glass をめぐるこれまでのうわさでは、新型は複数のバージョンが並行して開発中であり、まずは現場作業など業務向けに新設計した Enterprise Edition が登場すると囁かれてきました。今回明らかになったのはこの Enterprise Edition であると考えられます。

9to5GoogleWall Street Journal などが詳しい筋の話として伝えるところによれば、Enterprise Edition はインテルのAtomプロセッサを採用し、処理速度とバッテリー駆動時間を改良。またさまざまな業務環境に耐えるよう防水防塵かつタフ仕様になり、オプションで磁石式の外付けバッテリーパックが用意されるとのこと。

初代の Google Glass は、いまやスマートフォンやタブレット向けSoCから手を引いてしまったTI の、当時ですら非力な OMAP 4430プロセッサを載せていました。処理速度が遅くアプリケーションの幅が限定されるうえに、アプリを動かし続けるとすぐに切れるバッテリー駆動時間も初代の問題点。せっかく常に身につけるウェアラブル機器の良いところを台無しにしてしまい、多くはただのメガネ型カメラとしてだけ使われていました。

Google は新型を堂々とFCC登録した一方、現時点でなんの発表もしておらず、新Glassのプロセッサ仕様ほかの詳細はまだ分かりません。ただし形状の変更や折り畳みなどは細部にわたってこれまでの未確認情報と一致しているため、インテル製プロセッサやバッテリー駆動時間延長についても事実に基づいている可能性は高いと考えられます。

WSJほかのソースによれば、新 Glass " Enterprise Edition " はGoogleと契約したソリューションプロバイダを通じて、法人向けにのみ提供される見込み。クラウド側や特製のソフトウェアとセットで納入される製品になるのであれば、もし仮に個人で入手できたとしても、一般向け活用は初代Glassよりも難しくなりそうです。並行して開発中という一般コンシューマー向け製品は、エンタープライズ向け製品からさらに一年ほどあとに発売される見込みです。