全身52カ所に触感を与えるVR連動スーツTeala Suit、刺激強度の設定も自在。クラウドファンディングは苦戦

関根慎一 (Shinichi Sekine)
関根慎一 (Shinichi Sekine), @sekine_s
2016年01月28日, 午後 12:50 in feedback
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英国のスタートアップ企業 Tesla Studiosは、VRゲーミング向け触覚フィードバックスーツ Tesla Suitのクラウドファンディングプロジェクトを実施中です。

VRコンテンツと連動して電気刺激による触覚を生み出す全身スーツ。触覚を得られる部位は上位モデルの Prodigyが52カ所、下位モデルのPioneerが16カ所。PCや現行のコンソール機もサポートし、Bluetooth(v2.1)で無線接続を行います。

年始早々に募集を開始したプロジェクトですが、提供されるのは開発者向けのデベロッパーキットであり、特定のプラットフォームおよびタイトルに対応させるには自分で開発を行わなければならないという敷居の高さや、日本円で約20万円からという金額もあって、プロジェクト期間も残り1週間を切った1月28日時点では、目標金額25万ポンド(約3200万円)に対して約3万5484ポンドしか集まっていません。


Tesla Suitの電気刺激は、電気刺激によって腹筋を鍛えるトレーニングベルトで使われているEMS(Electrical Muscle Stimulation)や、鎮痛目的の電気治療などに用いられるTENS(経皮的末梢神経電気刺激)を使用しています。スーツ自体には防水処理を施しており、洗濯も可能。

電気刺激を加える部位や強度は、スーツに付属するソフトウェアパックに含まれるHaptic Editorで設定可能です。設定した触覚は、Haptic Playerでテストできます。また、サンプルコンテンツとして、FPSの『VR Digital Paintball』と、VRミーティングアプリ『Tactile T-Messenger』を用意しています。

なお自前のVRコンテンツをTeala Suitに対応させるには、コンテンツに触覚エンジンライブラリ(Haptic Engine Library)を組み込み、触覚のプリセットを作成することが必要です。

Tesla Studiosが提示しているロードマップによれば、Tesla Suitの出荷は高額出資者から順に2016年7月より開始する予定。9月にはSDKの提供も始まります。

VRゴーグルと組み合わせて使う装着型の製品としては、センサーによって装着者の動きをゲームに反映するPrioVRや、ハーネス型の触感デバイスKOR-FXなどが知られています。

Tesla Suit(Prodigy)の場合は触感を与える部位がKOR-FXなど既存の製品よりも多い点が特徴で、花沢健吾氏の漫画『ルサンチマン』に登場する触覚ボディスーツを彷彿とさせる見た目もあいまって、思わず着てみたくなるような強い魅力を持っています。

ただ、今回のプロジェクトは開発者向けの環境を提供する意味合いが強く、また最初から特定のゲームタイトルに対応していることを引きにしようにも、現状ではVRに対応しているFPSタイトルがほとんどないので、見通しはなかなか厳しそうです。
 
 
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